一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

453  一年短し一日長し大掃除   長九郎

2011年12月23日 | 

 いちねんみじかし/ いちにちながし/  おおそうじ)

 

私の子供の頃の大掃除は、畳を上げて埃を叩き出し、障子は洗って貼り直し、家具類は全て庭に出して拭いていた。家は古くて粗末でも、床も柱も畳もピカピカになっていた。

 

ところが、今の我が家は、窓を拭いたり、台所などの換気扇を掃除するくらいで、ほとんど日常の掃除と変わらない。「煤払い」の煤などないし、餅搗きもしない。お節料理も作らない、全くいつもの通りである。

 

 さて、40、50、60と、年を取れば取る程1年は短く感じる。ほとんどの人がそう感じていることだろう。

 ところが逆に、1日は長い、と作者は言う。あれもせにゃ、これもせにゃ、と頑張って掃除しているが、まだ昼過ぎなのにもうバテているらしい。

 

 

カラスウリ(烏瓜)

 

コメント
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