(はつゆきの/さけはあつかん/ひものやく) 昨日の昼、雪が降った。霙(みぞれ)に近かったが、うっすら積り間違いなく初雪だ。そこに日本酒と干物が届いた。なんというgood timing。生憎人はいなかったが、客人はまさに初雪であった。
酒は、宮城県柴田郡村田町の大沼酒造の純米酒「乾坤一」。「明治の米を復活」とあり、昔ながらの「愛国」という酒米を使った、とある。
ちなみに、「乾坤一擲」という言葉があるが、「乾坤」は天と地のことで、「一擲」は投げること。この熟語の意味は、サイコロを投げて、天が出るか地が出るかの大勝負をすることだそうだ。
考えてみれば、私は過去に「大勝負」をしたことが一度もない。いつもそういうところを逃げていたような気がする。これから、「何か大勝負をしろ」という啓示だろうか。
オリンパスの、いや大王製紙の馬鹿社長じゃあるまいし、私にはこの先賭けるべき金もないし、賭けるべき時間も仕事も、残念ながら全く思い付かない。