一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2011年 12月 岩戸句会

2011年12月30日 | 岩戸句会

その時はそのときのこと日向ぼこ    章子 

鍵盤におどる指先クリスマス

  

寒の月煌煌と雲よせつけず       歩智

 バーコード撫でて今年も暮るるなり

 

南無阿弥陀恐み恐みクリスマス 炎火

冬将軍波状攻撃しかけおり

 

大焚き火いっ時老いを忘れけり     洋子

スルメ焼くくるりと反りし冬茜

 

張り替へし障子まぶしき小春かな    侠心

カサコソとカサカサコソと落葉踏む

  

凍蝶のいのち受けとる白き壁      正太

 棄ててゆく縁のきざはし石蕗日和

 

世を隔つ病床に置く古日記       鼓夢

冬ざれて孤舟碇を下ろしけり

 

舌先にワインの渋み聖夜かな      

 仏身は杉の大樹か山の冷え

 

一日永し一年はやし霜月夜       遊石

 寒月夜あだな年増に道問われ

 

初雪や足湯にぎわう熱海駅       静江

 外は雪燃える火のそば賀状書き

 

大焚火あなたの顔もまっかっか     雲水 

 汝が村も山河に抱かれ聖夜かな

 

 初雪や木立の静寂金色堂        稱子

 一期一会の言葉噛みしむ年の冬

  

庭掃除 不意の落ち葉に 驚きぬ    空白

八戸の 冬長く待つ ローカル線

    

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459  一代で終わる覚悟の窯納め

2011年12月30日 | 

(いちだいで/ おわるかくごの/ かまおさめ)

 

穴窯や灯油窯、作業場に薪置き場、薪割り機など様々な機械や道具類を、土地も含めて誰かに受け継いで欲しいと思ってはいるが、なかなか思うようにはいかない。いっそのこと、自分一代で終わらせた方が、気が楽かもしれない。

  

最近、そう思い始めた。つまり、どちらでも良いのだから、「なるようになるさ」、自然に任せよう、ということだ。

 

死後のことなんか、考えたってしょうがない。そう思っただけで、随分気が楽になった。 

ケヤキ(欅)

 

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