一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1054  人去りにし穴に銀杏一つかな  佳子

2013年10月12日 | 

  「銀杏」は、「イチョウ」と読むと樹木全体を言い、「ギンナン」と読むとイチョウの実を言う。誤解を避けるため、できれば樹木の場合は公孫樹、実の場合は銀杏と書いてもらいたい。

 さて、この句「穴」と言っているが、「心の穴」のことであろう。その寂しさ、空虚さを一つの銀杏が埋めている。そこで気になるのが「穴の大きさ」。それは当然、作者のいる部屋そのものと考えて良いだろう。とすると、あのたった一つの小さなギンナンが巨大に見えてくるから不思議である。

キンモクセイ(金木犀) モクセイ科 モクセイ属の常緑小高木。ギンモクセイの変種

コメント
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