一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1585   少年の無口になりて夏逝けり   さくら

2015年10月03日 | 

 友人の家に泊まった時、小学一年生のお嬢さんが、初対面なのに「おじさん、おじさん」とおしゃべりで私に懐き、色々遊んだり一緒に風呂にも入ったり、大はしゃぎして大いに喜ばれたことがあった。

その後十数年振りに、友人夫婦がそのお嬢さんを連れてやって来た。大学生になった娘は、なかなかの美人になっていたが、私達の話を聞くばかリで、こちらが色々話を振っても一向に喋らなかった。とうとう、帰るまでほとんど喋らず終いだったのである。

 子供の成長段階には、この「無口」が必ずやって来る。その変化に驚いたり、戸惑ったり、寂しがったりするのは、大人の私達。

うるさがられないようそっと見守るしか、たぶん方法はない。

ジンジャー(和名ハナシュクシャ(花縮砂)

 

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