明後日は十三夜。前月の十五夜から一ト月遅れなので後の月。枝豆や栗を供えて祝うので、豆名月・栗名月。秋最後の満月なので名残の月などともいう。
さてこの句、今まで一度だって十三夜の月を一人で見上げたことなどなかった。独りの淋しさを嘆いているか、それとも独りになった開放感を喜んでいるのか、どちらでしょうか。いづれにしても、しばらくしたら独りを楽しむようになるはずです。
何故なら、私の知り合いには、一人住まいの女性が結構多い。聞いてみると、皆さん、元気なうちは子供との同居を望んでいないのだ。「死んでも同居は嫌だ」という強気もいる始末。しかしそれは、今まで何十年も夫や子供の面倒を見てきたんだから、「独りで暢気に暮らしたい」、と思うのも当然のことでしょう。