一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1584   薬草も庇に吊るす豊の秋    貞次

2015年10月02日 | 

  秋は、収穫の季節である。特に晩秋は、大陸の高気圧がやって来て、日本晴れの日が多く空気が乾燥するから、植物を軒先に干すのに都合が良い。農家では、タマネギ(玉葱)、トウガラシ(唐辛子)、カキ(柿)、などを吊るす。

  薬草は一年中採取するが、秋の季語の「薬掘る、薬採る」は、クズ(葛)、アカネ(茜)、ヤマイモ(山藷)、リンドウ(竜胆)、ワレモコウ(吾亦紅)、キキョウ(桔梗)などの根を掘ったり、センブリ(千振)、ゲンノショウコ(現の証拠)など全草を採るものもある。

  秋ではなく、例えば夏に採るドクダミ(蕺、十薬とも)などは、梅雨時なので吊るしておくと、蜘蛛の住処になったり、黴が生えたりするので、乾燥に苦労する。

シシウド(猪独活)

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