一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1757   第242回  10月岩戸句会

2016年11月04日 | 

秋の日や虎猫眠るボンネット    豊春

秋時雨伊豆の山々鎮まれり

   

月光が冷ます夜泣きの子のほてり  薪

西洋の魔女が闊歩す神無月

     

秋の日や街蹴って行くハイヒール  洋子

二人して一合で足る十三夜

 

それぞれに帰る家あり秋の暮    海人

野に座せば山より高き紫苑かな

 

我独り生き残されて今年酒     章子

秋の草活けて迎える古き友

 

坂道にしばらく喘ぎ花梨の実    鼓夢

晴天か曇天か不明な秋空 

 

稲穂波・剣・乗鞍・奥穂高     炎火

秋の日や骨格筋を締め直す

 

菊花賞夢追ふ男の丸き背な     歩智

いが栗を跳んでさけてる子犬かな

   

栗八つ拾いし季節に語る夜     美部

ジオラマの街に灯ともる秋の暖

  

三味の音に惹かれ集まり文化の日  清海

茸飯幼き頃の母のぬくもり

 

投網打つ老爺微笑む秋の鮎     余白

掃きあつむ枯れ葉が風にさらわれる

 

芒原雄叫びのことうねりゆく    稱子

病得て見ゆるものあり吾亦紅

   

鰯雲なめろう叩く出刃の音     雲水

老年や孤独と遊び月と遊ぶ

オオカナダモの花

コメント
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