一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1771   第243回 11月岩戸句会

2016年11月30日 | 

生と死のささやき交わす冬銀河   章子

静かなる病棟照らす寒の月

 

冬の海三百号のガラス窓      炎火

帰り花ロト6の抽選日

   

木枯やポッケに残る映画券     豊春

冬麗児童二人の島の空

 

木枯に抗い雀一列に        海人

木枯や妻の寝息が時刻む 

 

路地裏に留め置く屋台木の葉舞う  鼓夢

木枯や一行で足る日記帳

 

故郷の赤城山から空っ風      清海

初雪に昨日の道も通りゃんせ

    

頓珍館は古物商なり凩吹く     薪

狩人と二言三言離れけり

 

ポテチだよ君トーストねと踏む落葉 美部

初雪でイチゴメロンの山模様

    

枯葉らの焼却処分理に合わず    余白

落葉らは雨や陽を浴び土になる

 

芒原風が風呼びうねりゆく     稱子

職歴のついぞ無きかなりんご剥く

   

ほろほろと指から落つる零余子かな 洋子

木枯や傍にいるだけそれでいい

     

風の吹き荒れしあとの良夜かな   侠心

谷沿いに紅一点や烏瓜

    

昨日掃かれ今日も掃かれし落葉かな 雲水                   

夢の中で尿していた冬の朝 

トウガラシ(唐辛子、唐芥子、蕃椒)                    

コメント
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