一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1266  第214回 6月 岩戸句会

2014年07月04日 | 岩戸句会

風鈴と洗い晒しの軍手哉      炎火

大袈裟に書けば打ち水沸湯す

 

折り返すバス耿耿と蛍の夜    薪 

路を掃く音枕辺に夏の朝

    

蛍来いポリープ二つ飛んで行け   洋子     

三本のマッチ使いて蚊遣り焚く

 

残光の謎めく軌跡蛍の灯      豊春

青虫の隠遁術や七変化

 

ぬくき手や足元悪しき蛍狩り    歩智

蝶か蛾か毛虫にそっと問うてみる

                               

自分史のところどころに百合が咲き 章子 

文通のいつしか途絶ゆ恋蛍

 

万緑や山いっぱいを深呼吸     鼓夢

錨星早苗の水を渡りゆく

 

夏衣透けし白色整えて       一煌

歳かさね化粧の心半夏生 

   

五十年余嫁し住む町や著莪の花   稱子

夏の雷たちまち烟る妙義山

 

火を曳いて絡むばかりの蛍かな   雲水

明易やあの世の父におこられて


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