一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1986   第264回 8月 岩戸句会 

2018年08月29日 | 岩戸句会

 

雨降り止まずみんみん鳴き止まず   海人

滅びゆく青き地球や鳳仙花 

   

人気無き路地に気ままの秋茜     豊春

仰向けの蝉の転がる石畳

 

金賞のシールの付いた西瓜切る  炎火

平成の最後の晩夏終活す

   

遠花火二人を結ぶ闇の距離    洋子

バジル摘む男もすなるイタリアン

 

 夏の夜や子供囃子の稽古かな   薪

紙魚走るアンネの日記捨てにけり

  

みんみんの終りがみえし揺るる夏  歩智

終戦日十五の空も遠くなり

  

残酷暑家に止められ句を作る    余白

都会人セミの声など耳通過

 

果てしなく雲ひとつ無き大暑かな   稱子

長生きを嘆く人あり遠花火

 

みんみんや冷やしパスタの出来上がる 雲水 

みんみんのふと鳴き止みし日暮かな

クサギ(臭木)

    


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