一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2179  ポケットを震わせている初電話   雲水

2021年01月02日 | 新年

 物心の着いた頃、我が家にあった電気製品は、裸電球とラジオだけだった。いつの間にかテレビが来て、電話が付いて、洗濯板が洗濯機になり、木とブリキと氷の冷蔵庫が電気冷蔵庫になった。練炭の掘炬燵が電気炬燵になり、自転車がスクーターになり四輪車になり、薪の竈がガス台に炊飯ガス釜になった。冷暖房はエアコンになり、音楽は、レコードからカセットテープ、CDになった。今ではCDもいらない

   この2~30年の変化は特に凄まじく、それはインターネットだ。スマホ1台あれば、あらゆるものが買えるようになった。メールを初め、辞書、アラーム、地図、時計、カメラやムービー、懐中電灯、電卓、カレンダー、メモ帳、があり、本が読めて、ラジオが聞けて映画が見られるようになった。

    携帯やスマホの電話は、マナーモードでは音なしで、震えて着信を教えるようになった。便利にはなったが、五感は衰え、六感は更に衰えた。だから政府も学者も国民もマスコミも、新型コロナに右往左往している。

はてさて久し振りに、鴨長明の「方丈記」でも読み返してみるか。

 


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