一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2259  風花に届かざれども手をかざす  政子

2022年02月15日 | 

 (かざはなに とどかざれども てをかざす)

俳句や短歌では、作られた場所、時間、事情などを説明する前書きが付けられることがある。これを詞書(ことばがき)という。この句には、「吾子(あこ)逝けり」という詞書がある。

 「吾が子が亡くなって詠んだ」ということが解れば、「届かざれども」と「手をかざす」が、作者の大きな悲しみを表現していることが理解できる。詞書がなければ、なかなか理解は難しい。

黄水仙


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