★真木ことみさんに注目したのは、4年前の『いのち川』からでした。その後『旅路川』、『きずな川』と作詞:里村龍一氏、作曲:叶弦大氏のコンビによる「川の三部作」が続き、一途な女性の情念を歌い上げました。そして昨年の『もどり舟』では、愛しながら身を引く女心を歌い、今年4月の『おもいで橋』に続いて今回も女のみれん心を歌っています。
★彼女の持ち味はやはり低音で、それも野太い声ではなく、しっとりと味わい深い低音ですから、心の底からの情念を表現するのにまことにふさわしい声の持ち主といえるでしょう。
★この曲の聴かせどころは、各コーラスのラストのフレーズだと思います。「おんなが寒い」「おんながつらい」なんて何とも味わいのある歌詞ですね。ことみさんの歌唱は、ぐっと感情が伝わってきます。