若手演歌歌手の中でも正真正銘の実力派と言っていい桜井くみ子さんの5月発売の新曲です。タイトルは演歌の決まり文句を二つ並べたような感じで、陳腐に見えなくもないのですが、しっかりした王道演歌で、桜井さんの歌唱を聴いていると、これが立派なタイトルに見えてくるのです。
曲調はマイナーのワルツで、内容は幸せを願いつつもかなえられない女の悲しい心をひしひしと歌い上げるものです。彼女の微妙な感情表現の巧みさは今回も遺憾なく発揮されています。
この曲をカラオケでうまく歌うのはかなり難しいと思います。メロディーは覚えやすいですが、感情表現をうまくセーブしながら歌うとなると、なかなか彼女のようにはいかないでしょう。
彼女はこの曲の衣装をこれまでの和服から白いドレスに変え、新しいイメージで勝負しています。その意気込みが大きく花開くといいですね。