坂本冬美さんの9月26日発売の新曲『熊野路へ』は、通常とはちょっと違って、コンセプトシングル『ふるさとの空へ』として発売された4曲の中の1曲です。
この『ふるさとの空』は、坂本冬美さんの出身地である和歌山への感謝の気持ちが込められていて、『熊野路へ』の他に出身地の上富田町のイメージソング『ただいま故郷』『鳳凰の町』、わかやま国体イメージソング『明日へと』が収録されています。
『熊野路へ』は作詞作曲が吉幾三さんで、過去に二人で歩いた熊野古道を思い出にひたりながら一人で歩くという、郷愁に満ちた内容です。
メロディーは演歌というよりフォーク調の抒情的なもので、静かに淡々とした感じから徐々に感情が盛り上がって行き、ラストは各コーラス「行き止まり」というフレーズで感情をぐっと抑えて胸におさめる感じです。彼女の卓越した表現力が随所に見られ、さすがと思わせます。
この『熊野路へ』が息の長いヒットとなって、彼女が日本を代表する女性演歌歌手としてますますの活躍をされることを祈念しています。