村木弾さんは船村徹氏の最後の弟子と言われ、その持ち味はまさに師匠譲りで、昭和歌謡を思わせる哀愁表現が上手だと思います。
7月29日に発売された新曲『ほろろん演歌』は、彼の持ち味を存分に発揮した曲だと言えるでしょう。
ずばりタイトルに「演歌」とある演歌もめずらしく、かえって目を引くところですし、「ほろろん」には面白い響きがあります。
この「ほろろん」は、「ぼろん」というギターの音と「ほろほろ」という涙を流す擬態語とを掛け合わせたもののようで、サビでは「ぼろろん ほろろん」と続けています。
イントロは哀愁味のあるギターが響き、昭和のレトロ感たっぷりです。
内容は、地方から都会に出た者同士が酒場でギター演歌を聴き、酒をつぎ合いながら昔を懐かしがる心情を歌っています。
正統演歌のファンには広く受け入れられるに違いないおすすめ曲です。
私は彼の前曲『さんざし恋歌』がツボにはまって、カラオケで披露もしましたが、この曲もレパートリーにしたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=B3y4KOH43bw