♬ 歌・唄・詩の日々

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水城なつみ “きぬかけの路”

2020年06月14日 | 演歌・歌謡曲

このところ歌謡曲系の楽曲が続きましたが、今回は演歌のおすすめどころを取り上げたいと思います。

若手女性演歌の実力派、水城なつみさんの5月27日発売の新曲『きぬかけの路』です。

彼女は『江差恋しぐれ』『みちのく恋唄』『津軽の風笛』と北国を舞台としたご当地ソングのシリーズが3曲続きましたが、今回は舞台を一転、古都京都に移しました。

タイトルの『きぬかけの路』は、金閣寺~龍安寺~仁和寺を結ぶ観光道路の愛称で、宇多天皇が夏に雪見をするため衣笠山に絹を掛けたと伝わる故事にちなんだ名称だそうです。

曲の内容は女性主人公が、きぬかけの路を順番にたどりながら恋を失った未練を断ち切っていく心情を歌った旅情演歌です。

金閣寺では池の水面、竜安寺では石庭の砂の海、仁和寺では御室の八重桜が、それぞれ主人公の心持ちに関連づけて表現され、技巧的にすぐれた表現の歌詞だと思います。

曲調は和のテイストを効かせ、しっとりとした中にも力強さがあります。また彼女の歌唱は北国シリーズのときとは一味違う厚みと落ち着きを感じさせます。

特に京都は私の出身地ですので、彼女が京都を舞台にした旅情演歌を歌うのはとてもうれしく思います。彼女の演歌歌手としての成長が実感できるとてもいい曲なので、ヒットしてほしいと願っています。

https://www.youtube.com/watch?v=fPtsz87I0i8
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