今回取り上げますのはちょっと異色の曲です。水木(みなき)翔子さんというこれまで存じ上げない歌手で、8月18日に発売された『ジョニーとマリーの物語』です。
彼女はシンガーソングライターで、デビュー40周年とかなりベテランの方です。
この『ジョニーとマリーの物語』は作詞作曲とも彼女自らが手がけており、曲調はまことに軽快で、1960年代のアメリカンポップスを思わせるようなメロディーです。
また、内容が面白くて、阿久悠氏作詞、都倉俊一氏作曲でペドロ&カプリシャスの歌でヒットした『ジョニーへの伝言』『五番街のマリーへ』の後日談のようになっています。
各コーラスのラストの歌詞がそれぞれ「物語の初めに時を戻して」「物語の終わりを作り直して」「物語の続きを星に託して」となっていて、先の2曲のストーリーを継承していることがはっきりします。
聴いていて思わず体を動かしたくなるような明るい曲で、彼女も楽しそうに歌っています。
歌謡ポップスファンはもとより、多くの方に親しんでもらえる曲だと思いますし、長引くコロナ禍の中で充満している閉塞感をこの曲を聴いて吹き飛ばしたいものですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uuBSznxrl4s