社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

6月5日(土)

2010年06月06日 23時41分31秒 | 2010年

  6時起床。午前中は、簿記の過去問を解いたり、録画しておいたテレビ番組を見たりして過ごす。

  14時過ぎに時事通信社から世論調査の方が来て、10分ほど質問を受ける。内容は、「新しい政権を支持しますか?」とか、「次の参院選では何を重要視して投票しますか?」といった政治に関するものが大半で、他には環境問題や性別役割分業観に関する質問がいくつかあった。しかし、例えば「民主党の政策を支持しますか?」などという質問は一概にイエス/ノーとは答えられない。子ども手当には賛成だけど、普天間問題への対応には反対という場合は、どう答えればいいのだろうか。仮に今流行りの普天間問題を重視して「支持しない」と答えても、データとしては子ども手当まで支持しない人として数えられてしまう。それは心外なんですけど。また、調査員の方に聞いたところ、訪問して回答がもらえるのは10軒に1軒ぐらいらしい。昔に比べて、断られるということも増えたし、何より一人暮らし世帯が増えてそもそも不在で会えないということが増えたそうだ。一応ランダムサンプリングでやっているようだが、回収率がそこまで低いとなると、結果の信憑性はかなり疑わしい。学生時代の友人に、「それって統計的に有意なの?」という口癖の奴がいたが、まさにその言葉がぴったり当てはまる。

  15時過ぎに家を出て、早稲田へ。中央図書館の喫煙所で父と待ち合わせ、まずは一風堂でラーメンを食べる。その後、高田馬場2丁目からバスに乗って東京ドームへ。今日は、日本ハム対巨人の試合を観るのだ。座席は、当然外野の日本ハム応援席である。しかし、試合開始前からいきなりハプニングが起きる。今日の先発は誰もがダルビッシュ投手だと確信していたのだが、発表された名前は「糸数」。ルーキーイヤーの昨年はそれなりに活躍したが、今シーズンはまだ1度しか登坂していない投手である。糸数投手には申し訳ないが、正直拍子抜けだった。後から入った情報によると、ダルビッシュ投手は右膝に違和感があり、大事を取って先発を回避したとのことだった。「それぐらい気合いで何とか…」と言いたいところだが、まあ無理して怪我をされても困るので仕方ない。

  いざ試合が始まってみると、糸数投手がよく頑張り、再三のピンチを招きながらも6回を3失点に抑えた。一方、打線のほうも好調で、1点を先制された3回には稲葉・小谷野両選手の連続タイムリーで逆転、4回には鶴岡選手の今季初ホームランで2点を追加し、ここまで8勝を挙げている東野投手をノックアウト。6回にも、無死満塁から鶴岡選手の内野ゴロの間に1点を追加し、6回を終えて5ー3とリードした。しかし、7回に悲劇が起こる。この回から登板した林投手が先頭の谷選手にストレートのフォアボールを与えると、続く坂本選手にはストライクを取りにいったところをヒットされ、続く高橋選手への初球をど真ん中に投げて逆転スリーランを打たれる。そこまで、あっという間の出来事である。せっかくここまで糸数投手が踏ん張ってきたのに、全てが台無しだ。確かに、ホームランは仕方ない。しかし、先頭打者にストレートのフォアボールを与えたのは典型的な崩壊パターンであり、その後ストライク欲しさに後続に打ち頃の球を投げてしまうというのはよくある流れである。アクシデント等で急遽マウンドに上がったとかならともかく、万全の準備で登坂してこの様は情けない。結局、試合はそのまま5ー6で敗戦。何が悔しいって、あれだけ踏ん張った糸数投手に勝ち星をつけてあげられなかったことである。しかし、今日のようなピッチングを続ければきっと結果はついてくるから、これに腐らず頑張って欲しい。

  さて、少し視点を変えて、今回は久しぶりに外野の応援席で観戦したのだが、これがめちゃくちゃ楽しかった。周りに合わせて応援しているうちに、メロディぐらいは何となく知っているという程度だった応援歌が完璧に歌えるようになったり、チャンスの時の応援でめちゃくちゃ盛り上がったり、応援席の楽しさを満喫した。最初は隣で座っていた父ですら、いつの間にか立って応援していたぐらいだ。有名な「稲葉ジャンプ」の機会がなかったのが残念だが、それはまた次の機会の楽しみにとっておこうと思う。

  試合終了後、父とあれこれ試合を振り返りながら秋葉原まで歩き、京浜東北線に乗って23時前に帰宅。試合には負けてしまったし、ダルビッシュ投手も見られなかったが、父も喜んでくれたようだ。我ながら、歴代最高の父の日のプレゼントだったのではないかと思う。まあ、1週間早いんですが。