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7月31日(日)

2011年08月02日 22時56分56秒 | 2011年

  5時起床。身支度を整えて、6時前に家を出る。東京駅06:50発ののぞみ7号に乗り、名古屋へ。朝早いので空いているかと思いきや、車内はほぼ満席だった。

  名古屋駅08:43発の特急ワイドビューひだ3号に乗り、下呂へ。この特急は、「ワイドビュー」と名付けられているだけあって、窓が大きい。また、座席自体も通常より高い位置に配置されているため、景色がよく見える。高山本線は飛騨川と並走しており、絶景ポイントが多いので、こういう工夫がなされているのだろう。


車内からの景色

  下呂に到着後、まずは温泉街を散策する。日本三大名泉と言われる割には若干寂しい気もしたが、良い意味で古き良き温泉街という感じだった。また、温泉街を一望できる高台に温泉寺というお寺があったり、随所に足湯があったり、飛騨川沿いに野外露天風呂があったのが印象に残っている。


下呂駅を出て、飛騨川を渡って温泉街へ。


川原の野外露天風呂(あまりアップにするとマズイので遠目で撮影)


下呂温泉 温泉街


温泉寺本堂


温泉寺境内から温泉街を眺める。


あちこちに足湯が設置されている。

  続いて、「水明館」で日帰り入浴。下呂温泉はph9.18という超アルカリ性で、「美人の湯」などとも呼ばれている。実際に入ってみるとまるで化粧水に入っているかのような感覚で、本当に全身ツルツルになる。想像をはるかに超えて素晴らしい温泉だった。

  下呂温泉から再び特急ワイドビューひだ号に乗り、高山へ。まずは腹ごしらえということで、「梗絲」で飛騨牛にぎり寿司を、「桔梗屋」で高山ラーメン(中華そば)を食べる。前者は小さいながらも飛騨牛の旨味を感じることが出来たし、後者はあっさりとしたスープが印象的で美味しかった。


さるぼぼが出迎えてくれる。


「飛騨牛にぎり寿司」


古き良き観光地っぽい裏路地を入り、ラーメン屋「桔梗」へ。


「中華そば」

  その後高山観光のメインストリート、さんまちを散策。古い町並みの中を歩くのは、ただそれだけで楽しい。日曜日の昼過ぎということで非常に人が多かったが、それでも落ち着いた雰囲気は損なわれていなかった。


すぐ近くには宮川という川が流れている。

  国分寺通りにあるカフェ「DEVINCI RIE」で桃ジュースを飲む。高山(飛騨)は、言わずと知れた桃の名産地らしい。事実、ここのジュースは本物の桃を食べているのではないかと思えるほど濃厚で美味しかった。


店内は全てがお洒落な個室風になっている。


絶品「桃ジュース」

  その後、高山陣屋へ。ここは、日本で唯一現存している代官所、郡代役所である。中はとても広く、公式の会議等で使用されていた大広間から犯罪の取調べを行う御白洲まで、様々な部屋を見ることが出来た。個人的には、日の出と同時に起きられるように窓に障子しか設置されていない女中部屋が印象に残った。日の出と同時に起床って、夏は過酷すぎるでしょ。過酷といえば、御白洲の拷問道具もえげつなかった。三角でギザギザになった石の上に座って膝の上に40キロの石の塊を置かれたら、やってなくたって自白するだろう。

  再び、さんまちを歩く。途中で、桃のソフトクリームを購入。先ほどの桃ジュースで飛騨桃にハマってしまった。その後、家と職場にお土産を購入し、さっさと宅急便で郵送。

  高山駅前からバスに乗り、飛騨の里へ。ここは、昔の農村部の暮らしを再現した野外博物館である。中に入ると、一気に大昔へタイムスリップしたような感覚になる。中でも一番印象に残ったのは、「車田」である。これは、新潟と高山の2ヶ所のみに現存する円形の水田で、中心から円を描くように田植えをすることでこのような形になるらしい。この車田を見たことで、これまで田んぼは四角形が当然と思っていた自分の無意識に気付かされた。ちなみに、ここではわら細工やさしこ細工、機織りなどの体験も出来るらしい(私が着いた頃には受付が終了していた)。


中から見ると、こういう造りになっている。


車田

  高山駅へ戻り、三度さんまちを散策してから、高山陣屋の裏にある「吉ぽう」で夕食。せっかくなので、名物の飛騨牛と朴葉味噌のコラボレーションを味わうべく、「飛騨牛ほおば味噌膳」を食べる。濃厚な朴葉味噌は、お肉によく合う。また、店員さんにおすすめされた食べ方で、熱でグツグツした朴葉味噌に溶いた卵を混ぜると、濃厚さにマイルドさが加わって更に美味しくなった。


中橋


「飛騨牛ほおば味噌膳」


牛肉と朴葉味噌の相性は抜群だ。

  食事を終え、今日の宿「高山桜庵」にチェックイン。さっそく入浴しようと思ったら、無料の貸切風呂がたまたま1ヵ所だけ空いていたので、そちらに入る。おかげで、誰にも気を遣うことなく温泉を満喫することが出来た。その後は、テレビを見たり、翌日の予定を確認したりして、23時過ぎには就寝。


貸切露天風呂