
【地図】東京都港区高輪4-10-20
2007年4月9日 午後10時半頃訪問
仕事でずいぶん遅くなった夜。
「遅くなったので夕飯は食べて帰りま~~」
と電話で宣言して岐路に着きます。
立石で餃子でも・・・なんて思いながらいつもの京急品川駅へ向かうと、なんと人身事故で遅れの情報・・・。
まだ10分から20分の遅れがあるということで、急遽この近くで夕食スポットを・・・探そうと思ったら目に入ってきた寿し貞!
じゃあ今夜は寿司で・・・ということで決定。
ガラリッと戸をあけてやや狭い店内はカウンターの一番手前に座ります。
まずはビールを注文して、チラッとおススメのホワイトボードを見ると「細魚」の文字が!
その細魚と小肌を頼んで、ビールをクイッと開けます。

白身の中にやや癖のある風味の細魚は最近では、年中あるもののやはり春のイメージが強いですね。
「山菜の様な魚」というのは私的な感想ですが、わけのわからん表現でもありますね。

逆に小肌はちょっと時期はずれ、6~7月から小ぶりの「新子」が出始めて、9月に小肌、そのあとなかずみ、このしろと名前が変わっていく出世魚ですが、今の時期はちょうど端境のハズ・・・。
とはいえ、これくらいの大きさの小肌が一番美味いと思います。
最近寿司通の間で持てはやされる、新子よりも味がある気がします。

続きまして生の鳥貝!
ゆでた鳥貝は何度も食べたことがありますが、生は珍しい!
恥ずかしながらワタクシ初めて食べました。
なんか、こう青柳の身をもっと癖が無く上品にしたような。
茹でたのとは別物ですね。

比較に出てきた青柳の貝柱を集めたのがこの小柱。
小柱といえば豆粒くらいのがごろごろという印象ですが、これはかなり大降りの小柱がドサッと乗っております。
これだけの大きさの小柱ということは、これを内包していた青柳の大きさに興味があります。

さて、酉に近づいてきましてこれは鮪赤身!
何度も書いていますが、ワタシャ鮪はトロよりも赤身を選びます。
板さんには聞きませんでしたが、脂の乗りはあまり無く、さっぱりした味は目鉢ですかね。
ちょっと寿司だねを厚めに切りすぎていて、シャリとのバランスが気になりますが、最近の人の好みに合わせているのでしょう。
この赤身は鉄火やヅケでいただきたい一品かもしれません。

最後はしゃこ。
本当のところ締めには穴子を頼みたかったのですが、懐具合と相談してしゃこにしました。
大好きな寿司ねたでありながら、最近今一つ満足しきれないことが多かったのですが、今日わかりました。
このしゃこ2枚づけなんです。
しかも回転寿司とかのしゃこは小さい上にパサパサでシャリとのバランスも悪かったのですが、そういったこともありません。
価値ある一品といえるでしょう。
行きつけにしたいお寿司屋さんですね。
ごちそうさまでした。

