実は朝から2軒目・・・だって・・・せっかくなかなか来れない築地に来たんですから・・・。
というわけで、以前から情報があったものの、探すことが出来なかった幸軒へ。
このお店、乾物屋さんが立ち並ぶビルに看板があるんですけど、どこにも無いんですよね。
もしかしたら2階かも、っておよそ人の上がっていきそうにない階段を覗き込むと、乾物屋さんのおばちゃんに「そっち事務所です」だって。
「すみません」というついでに「幸軒ってどこですか?」と訊くと、「あっちです」と乾物屋さんの奥のほうを・・・。
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あっ!!
確かにありました。
乾物屋を入っていった奥に、ラーメン屋さんが・・・それに知れもコレは解りづらいことこの上ない。
このお店をガイドに載せたのって、ある種宝探しの謎解き的理由な気がしてなりません。
というわけで無事入店、そしてラーメンを注文。
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見た目よりも結構こってりしたスープは、鶏がらとんこつでしっかり出汁を取って、豚ばら肉を醤油で煮込んだチャーシュー、そして煮汁を醤油だれにしています。
麺はやや幅広で、太目の麺を使用。
味、見た目共に質実剛健そのもの。やっぱり男社会だなあ。
オヤジさんも如何にも職人風で、常連さんらしき人たちとの界隈も荒々しくて面白い。
その時「こんちは。持って来たよ」と入ってくるオヤジさんと同じくらいに見えるおじさん。
持って来たのは「まな板」。厨房用品の卸らしく、頼まれたのを納品しに来たらしい。
「あれこれずいぶん良いやつじゃねえか!こんなに厚いのいらねえんだよ!、薄いのでいいんだから高けえ金払わねえぞ」
「おめえ厚さのことは言ってなかったじゃねえか?いいんだよ。コレくらい厚くても、はい領収書」
しばしの問答の末領収書を見て、「ほらよ」とお金を渡す店主。
まな板を見ると
「あれ・・・これ節があるじゃねえか!値引きだな」
「こんだけ立派なヤツをこの値段で出してんだから勘弁してくれよ」
店主今度女将さんに見せて「ほらここだよ」。
それ見た女将さんも「あらやだ、これは値引きよね」
その会話を飯を食いながら聞いていた隣のおじさんが今度は
「こんなうるせえところで飯食ってらんねえよ!」
といえば今度は店主がまな板屋に
「そうだお前帰れ!」
「そうはいかねえよ、飯食ってねえんだよ。なんか作ってくれ」
今日も築地は賑やかです。
ごちそうさまでした。
【地図】東京都中央区築地4-40-5 夕月ビル1F
■「江戸~昭和」の歴史がわかる東京散歩地図
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というわけで、以前から情報があったものの、探すことが出来なかった幸軒へ。
このお店、乾物屋さんが立ち並ぶビルに看板があるんですけど、どこにも無いんですよね。
もしかしたら2階かも、っておよそ人の上がっていきそうにない階段を覗き込むと、乾物屋さんのおばちゃんに「そっち事務所です」だって。
「すみません」というついでに「幸軒ってどこですか?」と訊くと、「あっちです」と乾物屋さんの奥のほうを・・・。
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あっ!!
確かにありました。
乾物屋を入っていった奥に、ラーメン屋さんが・・・それに知れもコレは解りづらいことこの上ない。
このお店をガイドに載せたのって、ある種宝探しの謎解き的理由な気がしてなりません。
というわけで無事入店、そしてラーメンを注文。
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見た目よりも結構こってりしたスープは、鶏がらとんこつでしっかり出汁を取って、豚ばら肉を醤油で煮込んだチャーシュー、そして煮汁を醤油だれにしています。
麺はやや幅広で、太目の麺を使用。
味、見た目共に質実剛健そのもの。やっぱり男社会だなあ。
オヤジさんも如何にも職人風で、常連さんらしき人たちとの界隈も荒々しくて面白い。
その時「こんちは。持って来たよ」と入ってくるオヤジさんと同じくらいに見えるおじさん。
持って来たのは「まな板」。厨房用品の卸らしく、頼まれたのを納品しに来たらしい。
「あれこれずいぶん良いやつじゃねえか!こんなに厚いのいらねえんだよ!、薄いのでいいんだから高けえ金払わねえぞ」
「おめえ厚さのことは言ってなかったじゃねえか?いいんだよ。コレくらい厚くても、はい領収書」
しばしの問答の末領収書を見て、「ほらよ」とお金を渡す店主。
まな板を見ると
「あれ・・・これ節があるじゃねえか!値引きだな」
「こんだけ立派なヤツをこの値段で出してんだから勘弁してくれよ」
店主今度女将さんに見せて「ほらここだよ」。
それ見た女将さんも「あらやだ、これは値引きよね」
その会話を飯を食いながら聞いていた隣のおじさんが今度は
「こんなうるせえところで飯食ってらんねえよ!」
といえば今度は店主がまな板屋に
「そうだお前帰れ!」
「そうはいかねえよ、飯食ってねえんだよ。なんか作ってくれ」
今日も築地は賑やかです。
ごちそうさまでした。
【地図】東京都中央区築地4-40-5 夕月ビル1F
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