嘘つきっこ
2009-11-19 | 私
両親が離婚してから 私と父は 海の傍の町 で診療所を開いていた
祖父母の家に引っ越した。
祖母は 祖父の 手伝いに
カルテの準備や 薬の調合などをしていた。
小さかった私の面倒を見てくれた ばあや は
その町に住む 50-60代のおばあさんだった。
私は彼女を
”ばあ”
と呼んでいた。
彼女の事で覚えていることは少ないが
ひとつ 今でもその光景が思い出せることがある。
あの天狗 が列になって歩いていた通りの真ん中で
小さな私は あの映画 ”かいじゅうたちがいるところ”の
マックス少年のように 暴れていた。
そんな私の手を引っぱて 無理やり 前に進もうとしているのが
その ばあ だ。
”嘘を言うたらいかん。幼稚園が休みの筈はない。”
彼女はそういいながら ぐいぐい と私を引っ張って 幼稚園まで連れていった。
幼稚園につくと 私が言ったとおり休みで 人っ子一人いなかった。
ばあは 意地悪 でしていたのでなく
単に 私が イソップの狼少年 のストーリーにある少年だったに過ぎない。
父を恐れ 何も言えなかった私だが
他の者には うそつきで手に負えない子供 だったようだ。
今日の愛妻Bento
てんとう虫のピックのあるのは ケーキ
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祖父母の家に引っ越した。
祖母は 祖父の 手伝いに
カルテの準備や 薬の調合などをしていた。
小さかった私の面倒を見てくれた ばあや は
その町に住む 50-60代のおばあさんだった。
私は彼女を
”ばあ”
と呼んでいた。
彼女の事で覚えていることは少ないが
ひとつ 今でもその光景が思い出せることがある。
あの天狗 が列になって歩いていた通りの真ん中で
小さな私は あの映画 ”かいじゅうたちがいるところ”の
マックス少年のように 暴れていた。
そんな私の手を引っぱて 無理やり 前に進もうとしているのが
その ばあ だ。
”嘘を言うたらいかん。幼稚園が休みの筈はない。”
彼女はそういいながら ぐいぐい と私を引っ張って 幼稚園まで連れていった。
幼稚園につくと 私が言ったとおり休みで 人っ子一人いなかった。
ばあは 意地悪 でしていたのでなく
単に 私が イソップの狼少年 のストーリーにある少年だったに過ぎない。
父を恐れ 何も言えなかった私だが
他の者には うそつきで手に負えない子供 だったようだ。
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