日々の覚書

MFCオーナーのブログ

The 100 Most Popular Rock Bands of All Time

2022年03月16日 07時59分17秒 | 本と雑誌

ウクライナはどうなってしまうのか。この現代において、武力による侵攻なんて考えられないし許されるはずもないというのは当然だが、このままロシアに侵攻され征服されてしまったら、次は日本が同じ目に遭うんじゃないか、と実は心配でもある。なので、ウクライナには頑張って貰いたいし、日本も可能な限りの支援をすべきだ。けど、ロシアは正常ではない。世界中の非難を浴び、経済制裁を受けているにもかかわらず、侵攻を止める気配はない。クーデターでも起こして貰って、プーチンが暗殺されない限り、収束はないような気がする。

閑話休題

以前、アメリカのローリング・ストーン誌が選定する『歴代最高のアルバム100選』というのを紹介させて貰ったが、最近、似たようなのを見つけてしまった。題して『史上最も人気のある100のロックバンド(The 100 most popular rock bands of all time)』、ま、よくありそうなランキングだが、興味を引くのは、これがウォール・ストリート・ジャーナルが発表したランキングだということ。発表されたのは随分前で2018年だそうだが、音楽誌ではないウォール・ストリート・ジャーナルが、何故、こんなランキングを発表したのか? 趣味の世界だけでなく、株価にも影響あるのだろうか? ま、音楽誌でないだけに、興味深いものがある。

人気のあるロック・バンドという、ある意味非常に曖昧な定義だけに、選定の基準が気になったりする。しかも史上と謳うくらいだから、1950年代から現代までが対象になるのだろうし、昔と今では、音楽の聴かれ方もメディアも違う。人気のバロメーターも色々あって、レコードの売り上げなのか、コンサートの観客動員なのか、最近なら配信とかダウンロード数とかなのか、そこいらをどう扱っているのか。一口にレコード売り上げと言うが、100万枚超えが奇跡だった時代もあったし、ちょっと人気があれば当たり前だった時代もある。簡単には比較出来ないのだが、さすがはウォール・ストリート・ジャーナル、単なる好みではなく、人気という物を数値化する独自の方式を用いているらしい。詳しくはこちらで。

という訳で、そのランキングを一部紹介させて頂く。いつもなら、上位10傑の紹介で終わるのだが、今回はこちらの勝手な思惑もあり(笑)30位までご覧下さい。

1位・・・ビートルズ
2位・・・レッド・ツェッペリン
3位・・・クイーン
4位・・・ピンク・フロイド
5位・・・ローリング・ストーンズ
6位・・・AC/DC
7位・・・イーグルス
8位・・・メタリカ
9位・・・ガンズ&ローゼス
10位・・エアロスミス
11位・・フリートウッド・マック
12位・・リンキン・パーク
13位・・レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
14位・・マルーン5
15位・・ボン・ジョヴィ
16位・・U2
17位・・バン・ヘイレン
18位・・ジャーニー
19位・・クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
20位・・サンタナ
21位・・シカゴ
22位・・ニルバーナ
23位・・ザ・フー
24位・・ビーチ・ボーイズ
25位・・コールドプレイ
26位・・ドアーズ
27位・・レーナード・スキナード
28位・・グリーン・デイ
29位・・パール・ジャム
30位・・フォリナー

勝手な思惑とやらを、ご理解頂けたかと(爆)

いやしかし、フォリナーが30位とは、良い意味で驚き。正に大健闘ではなかろうか。パール・ジャムには負けたけど、ブラック・サバス(31位)には勝っている。快挙(笑) 今までに成功したロック・バンドなんて、星の数ほどあるだろうに、その中で30位とは...ちなみに、あのキング・クリムゾンですら圏外なんである。フォリナー30位というのが、いかに奇跡的な事か、お分かり頂けますよね?(笑)

前述したけど、このランキングは、レコード売り上げ、コンサートの観客動員、ダウンロード数、SNS等のアクセス数、ネットでの検索数、等々のデータを客観的に集計したものだそうな。フォリナーの場合は、かつてのレコード売り上げが物を言ったのか(笑) ↑の1位~30位にランクインしてるバンドのほとんどは、60年代・70年代から活動してるが、存続していないバンドもあり、にもかかわらず、ここにランクインしてるという事は、過去そして今に至るまでのレコード売り上げの比重が大きかったのだろうな、と思う。考えてみると、これも凄い。ま、今はツアーで稼いでそうなバンドもいるけどね(笑)

100位までのランキングはこちらで。ご贔屓のバンドがいない、なんて怒らないで下さいね。フォリナーが30位なのに○○はなんで圏外なんだ、とか(爆) こんなランキングが全てじゃありませんから^^;

ま、とにかく、一日も早くロシアがウクライナ侵攻を停止する事を祈願してます。

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1991

2021年12月31日 21時56分41秒 | 本と雑誌

ちょっと前に、バターの生産量(輸入量)が減っていて、日本国内でバターが品薄になってるとかで、クリスマスを控えてる時期でもあり、ケーキ屋は頭を抱えている、というニュースを耳にした。それからしばらくしたら、今度は牛乳の需要が減っていて、国内で牛乳が大量に余ってしまいそうで、余ってしまった牛乳は廃棄せざるを得ないので、業界の方では牛乳の消費促進を進めている、てな話を聞いた。ならば、余りそうな牛乳をバター生産に回せばいいのではないか、と思ったが、そういうものでもないらしい。よく分からんぞ。僕のように、農業や経済の事を何も知らない素人には理解出来ない複雑な事情でもあるのか?(ありそうだな。笑)

閑話休題。

レコード・コレクターズ最新号の特集は、1991年を振り返る、である。近頃はネタがないのか、レココレは40年前或いは30年前に遡って、当時の音楽事情や動向を改めて振り返る、という特集を何年か前からやってて、今年も「1971年の音楽地図」という特集をやっている。このときは50年前にスポットを当てた訳だが、今回はいきなり1981年を飛び越えて1991年である。1981年より1991年の方が重要、という判断なのであろうが、確かに音楽業界的には、1991年の方が色々な動きがあったような気がしないでもない。

この1991年の特集は、前振りも解説もなく、いきなり1991年に発表されたアルバムたちの紹介から始まる。『アウト・オブ・タイム/REM』『ブルー・ラインズ/マッシブ・アタック』『ユーズ・ユア・イリュージョン/ガンズ&ローゼズ』『メタリカ』『ネバーマインド/ニルバーナ』等々、確かにあの年を代表するアルバムたちを筆頭に、全部で141枚のアルバムがリストアップされているのだ。さすがに、僕なんかからすると、懐かしいというばかりではなく、知らない・聴いたことない、というアルバムの方が多い。そんな知ってるのも知らないのも引っくるめて、なかなかに楽しめる企画ではある(笑)

ここで、1991年とはどういう年だったのが、おさらいしてみたい。世界情勢的に見れば、この年は湾岸戦争に始まり、ソ連崩壊で終わった、という年なのだそうで、すっかり忘れてたけど(爆)、音楽的見地からということで、まず、1991年のビルボード年間チャートをご覧下さい。

シングル
1位 アイ・ドゥー・イット・フォー・ユー/ブライアン・アダムス
2位 アイ・ワナ・セックス・ユー・アップ/カラー・ミー・バッド
3位 エブリバディ・ダンス・ナウ/C+Cミュージック・ファクトリー
4位 あふれる想い/ポーラ・アブドゥル
5位 ワン・モア・トライ/ティミーT
6位 アンビリーバブル/EMF
7位 モア・ザン・ワーズ/エクストリーム
8位 アイ・ライク・ザ・ウェイ/ハイ・ファイブ
9位 ファースト・タイム/サーフィス
10位 ベイビー・ベイビー/エイミー・グラント

アルバム
1位 マライア・キャリー/マライア・キャリー
2位 ノー・フェンセズ/ガース・ブルックス
3位 シェイク・ユア・マネーメイカー/ブラック・クロウズ
4位 エブリバディ・ダンス・ナウ/C+Cミュージック・ファクトリー
5位 ウィルソン・フィリップス/ウィルソン・フィリップス
6位 トゥー・ジ・エクストリーム/バニラ・アイス
7位 プリーズ・ハマー・ドント・ハーテム/MCハマー
8位 ウルトラ・マドンナ~グレイテスト・ヒッツ/マドンナ
9位 エンパイア/クイーンズライク
10位 アイム・ユア・ベイビー・トゥナイト/ホイットニー・ヒューストン

そうなのだ。1991年は80年代を引きずりつつ、新しい動きも始まりつつある年だったのだ。久々に年間チャート見て思い出した(笑)

この年、グランジ等ロックの新しい潮流もさることながら、印象深いのは、カントリー系とラップ系の隆盛である。確か、1991年か1992年にビルボードの集計方法が変わり、以前は珍しかったアルバム・チャート初登場1位、というのがよく出るようになった。で、ある時、いきなりガース・ブルックスという人が、アルバム・チャートに初登場1位になったので、誰?状態だった事がある。90年代は、シャナイア・トゥエインやヴィンス・ギルといったカントリー系アーティストがチャートを席巻して大活躍だったが、それら全てはガース・ブルックスの初登場1位から始まったような気もする。

ラップ系も凄かった。MCハマーなんてペプシのCM出てて、それが日本でも放映されたりしてた。バニラ・アイスは、黒人が多いラップ界では珍しい白人だったので、この芸名にしたらしい。ちなみに、バニラ・アイスのヒット曲「アイス・アイス・ベイビー」ではクイーンの「アンダー・プレッシャー」をサンプリングしてます(笑)

マライア・キャリーやウィルソン・フィリップスが新人で売れたとか、マドンナやホイットニーが相変わらず売れてたとか、そういうのは明らかに80年代に引きずられたものと思うが、ニルバーナに代表される新しいロックの潮流は、既に認識されていた。やはり1991年は分岐点だったのである。

随分前の話だが、MFCの企画で僕が選出した70年代から90年代のベスト・アルバムというのを紹介させて頂いた事がある。その1991年版は↓の通り。例によって、順位はありません。

バックラッシュ/バッド・イングリッシュ
ブルー・ロック/ザ・クロス
ダウト/ジーザス・ジョーンズ
エモーションズ/マライア・キャリー
ザ・ファイア・インサイド/ボブ・シガー&ザ・シルバー・ブリット・バンド
イニュエンドゥ/クイーン
スターズ/シンプリー・レッド
ten/パール・ジャム
サンキュー・アンド・グッドナイト/イット・バイツ
トゥー・ルームス~エルトン・ジョン・ソングス

その、新しい動きというのは、あまり感じられないね(爆) 当時の僕にとっては、ジーザス・ジョーンズなんて、ほんと新感覚のロックだったんだけどな(笑)

そんな訳で1991年である。書いてるうちに色々思い出したので、↑から漏れたアルバムとか含めて別の機会に書かせて頂こうと思う(いいです) 忘れかけてたけど、刺激的な年だったような気もする。

という訳で、現代に戻れば、2021年もあとわずか。今年もお世話になりました。来年も当ブログをよろしくお願い致します m(_ _)m

良いお年をお迎え下さい。

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90年代のハード&ヘヴィ

2021年10月09日 20時01分54秒 | 本と雑誌

僕は実はTシャツ好きで^^;、街でTシャツが歩いていると、違った、街でTシャツを着た人が歩いてると、そのTシャツをしげしげと見てしまう。もちろんTシャツも実にたくさんの種類があるが、ロックTを着ている人もそこそこ見かける。割合は20人に1人くらいかな^^; その確率5%のロックTの中でも、よく見かけるベスト3が

クイーン
ローリング・ストーンズ
メタリカ

ま、異論はあると思うが、こんなとこかなという気もする。クイーンはその人気からして当然とも言えるが、クイーンのロックT着てる人の大半が、ロゴ文字だけのデザインのもので、もしかすると、違うクイーンのTシャツという事もあり得る(笑) 

ストーンズは何と言ってもあのベロマークである。あれほど分かりやすいアイコンはない。インパクト十分、誰が見てもストーンズ。もちろん、Tシャツをはじめ、ありとあらゆるグッズにも対応可能。デザインした人は凄い。

メタリカは意外といえば意外だが、そっち方面(どっちだよ)の人からすると、意外でも何でもないのかも。メタリカに限らず、HM系ってTシャツになりやすいコンセプトというかイメージというか、ま、よく見かける。HM系のTシャツだけで見れば、クイーンよりずっと多いと思う。その中でも、僕がよく見るのがメタリカなのだ。キッスも多いけどね(笑) なんというか、メタリカというバンドの人気ぶりというか、この世界に於ける地位というか、そんなものが垣間見えるような気がする。

という訳で、メタリカと言ったら「ハード&ヘヴィ」である(強引)。以前にも予告したが、レコード・コレクターズ最新号(と言っても出たのは先月だけど^^;)の特集は「90年代のハード&ヘヴィ アルバムランキング100」だった。3ヶ月連続の「ハード&ヘヴィ」特集だったのだが、さすがに次はないらしい(笑) ちなみにレココレ次号の特集は「レット・イット・ビー」とのこと。

さて、前回ネタにした時と同様、まずこのランキングから紹介させて頂く。

1位・・・パンテラ
2位・・・メタリカ
3位・・・ニルバーナ
4位・・・レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
5位・・・ナイン・インチ・ネイルズ
6位・・・サウンドガーデン
7位・・・メガデス
8位・・・ガンズ&ローゼス
9位・・・セパルトゥラ
10位・・ジューダス・プリースト

アーティスト別に獲得した点数を集計して順位を出したものだ。メタリカを押しのけてパンテラが1位というのが、凄いというか納得というかよく分からんというか(笑) やはり、80年代とは顔ぶれが随分変わった。80年代と共通してるのは、メタリカ、ジューダス、ガンズくらい。70年代から支持が高かったバン・ヘイレンやモーターヘッドの名前はなくなり、アイアン・メイデンですらトップ10から落ちてしまった。やはり、この世界も変化しているのだ(は?)

ではいよいよ、アルバムランキングのトップ10です^^

1位・・・メタリカ/メタリカ
2位・・・ネバーマインド/ニルバーナ
3位・・・俗悪/パンテラ
4位・・・レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン/レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
5位・・・スーパーアンノウン/サウンドガーデン
6位・・・ダウンワード・スパイラル/ナイン・インチ・ネイルズ
7位・・・ラスト・イン・ピース/メガデス
8位・・・ペインキラー/ジューダス・プリースト
9位・・・ゲット・ア・グリップ/エアロスミス
10位・・スリップノット/スリップノット

えっと、この中では持ってるの1枚です(なんなんだ。爆)

ま、なんとなく、ある程度予想通りというか納得というか、こんなものかなという感じ。70年代→80年代ときて、やはりハード・ロック或いはヘヴィ・メタルも変化し続けていた。少なくとも90年代までは(笑)

簡単に言ってしまうと、HM系に限った事ではないが、90年代のロック・シーンはグランジなどのムーブメントはあったが、大きく分けるとこんな感じだったと思う。

1.70年代あたりの古き良きロックに回帰する
2.ひたすらメタル道を極めていく
3.70年代~80年代に確立されたスタイルに、新しい要素を加えてさらに進化していく

個人的に、この中でのポイントはやはり3.で、当時(90年代前半)僕もグランジやその後のオルタナのムーブメントに興味を持っていて、今より遙かに情報は乏しい時代だったけど^^;、色々とチェックして買ったりしていた。↑のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、サウンドガーデン、ナイン・インチ・ネイルズあたりは、あの頃の欲しい物リストにも入ってた(笑) 結局手を出さないままで終わってしまったが。ま、こういうラウド系やインダストリアル系より、もっとオーソドックスなオルタナ系の方に顔が向いてた、というのはあるかもしれない。

で、今回の「90年代のハード&ヘヴィ」で選出されたアーティストを見てると、↑の3パターンのうち、どれかに当てはまるのばかりと言っていいかと^^; セパルトゥラ、スリープ、ヘルメット、カイアスといった初めて聞く名前もあり、これらのバンドは、解説見てても2.に分類されるのでは、と思えるがどうなんでしょ?(笑) 

ダイナソーJr、ソニック・ユースといったバンドがランクインしてるのも、意外な気がしたが、そうでもないのかも。かなり“ラウド”な音と言えなくもないし。あと、ハード・ロックでもいわゆる産業系というか王道というか、要するに“売れ筋”が今回ほとんど入ってない。エアロもボン・ジョビもバン・ヘイレンもAC/DCも1枚しかランクインしてない。オジーやキッスはゼロだ。ディープ・パープルは低迷して(るように見え)たし、オールドなロック・ファンにとっては寂しい時代だったかもしれない。

とまぁ、そんな訳で、いつの間にか80年代だけでなく90年代も遠くなってしまった、というのが実感出来る特集でした(笑) 音楽というかロックの分野に於いては、なかなか面白い動きがあった時代だ思うけど。この辺は、またの機会に書かせて頂くつもりですので、お楽しみに(いねーよ)

最後になったが、ご存知の人も多いと思うが、日本が誇る作曲家・すぎやまこういち氏が亡くなった。享年90歳。僕の中では、GSのタイガースとかのヒット曲を書いた人、という印象だが、若い世代にとっては、なんといっても『ドラクエ』でしょう。先の東京オリンピックの開会式の選手入場時のBGMになっていた事からも、『ドラクエ』の知名度や浸透度が窺える。惜しい人を亡くしました。謹んでご冥福をお祈り致します。

合掌

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夏はやっぱりハード&ヘヴィ

2021年08月29日 08時51分13秒 | 本と雑誌

季節によって聴きたい音楽は変わると思うし、どんな音楽を聴きたいかというのも人それぞれ。で、暑い夏に聴きたくなるのは何か、と問うと、レゲエだという人もいれば、やっぱビーチ・ボーイズでしょという人もいるだろうし、いや山達や角松しかないよという人もいて、色々な意見があると思われるが、けど、結局こういう人(つまりレゲエや山達を挙げる人)が大多数ではないのかな、と思ったりする。そりゃやっぱり夏と言えば、レゲエでありサーフ系或いはリゾート・ミュージック系(なんじゃそりゃ)なんであるのは当然。暑いだけに、聴く音楽だけでも涼しげなのがいいに決まっている。わざわざ真夏にヘビメタとかパンクとかいった、暑苦しい音楽を好んで聴く人はいないだろう(笑)

という訳で(は?)、レコード・コレクターズ(以下レココレ)の夏の特集は、2ヶ月連続で「ハード&ヘヴィ」である(爆) 8月号が70年代編、9月号が80年代編だ。ちなみに、来月発売される10月号は「ハード&ヘヴィ」の90年代編だそうな(爆爆)

以前にも書いたが、レココレもネタないみたいで、この手のヒマネタを持ってくる事が多くなった。ま、いいけど(笑) ま、いつもの通り、レココレのライター諸氏が、自分がプッシュするハード&ヘヴィなアルバムを30枚、順位をつけて選出し、それを集計して100位までのランキングを発表するという企画。言うならば、客観的要素はほとんど無し、レココレの趣味に過ぎないランキングであるので、アレが入ってないとかいった不満はあると思うけど、ま、そういう企画なんで、気にしないでね(って誰に言ってるんだか。笑)

で、結果である。まずランキング紹介より興味深いデータがあるので、そちらをご覧下さい。

70年代
1位・・・ディープ・パープル
2位・・・ブラック・サバス
3位・・・レッド・ツェッペリン
4位・・・AC/DC
5位・・・バン・ヘイレン
6位・・・シン・リジィ
7位・・・ブラックモアズ・レインボー
8位・・・モーターヘッド
9位・・・エアロスミス
10位・・クイーン

80年代
1位・・・メタリカ
2位・・・アイアン・メイデン
3位・・・AC/DC
3位・・・ガンズ&ローゼス
5位・・・バン・ヘイレン
6位・・・オジー・オズボーン
7位・・・ジューダス・プリースト
8位・・・スレイヤー
9位・・・モーターヘッド
10位・・ホワイトスネイク

これは、作品単位ではなく、アーティスト単位での得票ランキングである。70年年代と80年代とで、顔ぶれが随分と違うのは当然だが、両方で票を集めている、AC/DC、バン・ヘイレン、モーターヘッドの3組はある意味凄い。デビューから一貫して“ハード&ヘヴィに特化してきたバンド”と言えるからだ。ジャンル分けの細分化が進んだ80年代以降ならともかく、70年代から同じ路線を貫いている、というのは賞賛に値する(バン・ヘイレンは多少の路線変更があったと思うけど)。また、その期間ずっとバンドが存続していた、というのも凄い。さらに凄いのは、レココレのライター諸氏の間で評価が高い、ということ(笑) 個人的には、よく知らないけど、モーターヘッドってパンクと思ってた。

70年代の顔ぶれは納得いくところだろう。クイーンが10位ってのはどうかね...^^; 10位はクイーンの代わりにキッスでいいのでは、と思うけど(ちなみに、キッスは14位)。

80年代もある意味納得。70年代のように大雑把に“ハードロック”で括られていた時代と違い、NWOBHMとかLAメタルとかのムーブメントもあったし、スラッシュとかハードコアとかデスとかメタルの細分化も進んだし、産業ロック寄りにシフトしてヒットを出したバンドも多かったし、なんたって『BURRN!』も発刊されたし(笑)、選出する方も絞りやすかったことだろう。ただ、個人的に意外だったのは、上位2バンド、すなわち、メタリカとアイアン・メイデンがやたらと評価が高いこと、そして、LAメタル系がほとんど入ってないこと。正直言うと、僕はメタル系は疎くて、ここいらのバンドはほとんど同じに聞こえるもんで、何か評価を分けるのか、が理解出来なかったりする(爆)

という訳で、アルバムのランキングを紹介させて頂く。もちろん、100枚全部は無理なので、10位まで^^;

まず70年代から。

1位・・・炎の導火線/バン・ヘイレン
2位・・・レッド・ツェッペリンⅣ
3位・・・地獄のハイウェイ/AC/DC
4位・・・オーバーキル/モーターヘッド
5位・・・マシン・ヘッド/ディープ・パープル
6位・・・パラノイド/ブラック・サバス
7位・・・対自核/ユーライア・ヒープ
8位・・・虹を翔ける覇者/ブラックモアズ・レインボー
9位・・・黒い安息日/ブラック・サバス
10位・・ディープ・パープル・イン・ロック

えーと、この中だと持ってるの5枚です(爆)

正に“ハードロック”というランキング。かつての渋谷陽一の『ヤング・ジョッキー』のハードロック人気投票を思い出してしまった(笑) 誰しもが納得のランキングでは。個人的には、『対自核』の上位10枚入りがなんとなく嬉しい(笑) エアロとキッスにもうちょっと頑張って欲しかった気がするな。ちなみに、このランキングに関する対談が掲載されていて、マーティ・フリードマン氏が登場しているが、彼はキッスが好きだったらしく、「ラビン・ユー・ベイビー」で日和ったと厳しい評価です(笑) ちなみに、マーティ氏のランキングだと1位は『地獄の狂獣/キッス』。さすが^^

ただ、上位10枚はともかく、100位まで見てると、色々疑問はある。70年代のハード・ロックの場合、それほど細分化されてなくて、ハード・ロック・バンドという括りでも、実は何でもアリという状態だったので、下位になればなるほど票が割れてしまうのは仕方ないと言えるが、それでも、スイート、バックマン・ターナー・オーバードライブ、スターズあたりが入ってないのは残念。逆に、バッド・カンパニー、フリー、スレイド、チープ・トリック、ボストンあたりが入ってるのは、やや違うんじゃないか、と^^;

思い起こせば、70年代のハード・ロック・バンドは、アルバム何枚も続けて同じハード・ロック路線を貫く事はなかった(ブラック・サバスあたりは例外かもしれないが、サバスはほとんど聴いてないので、よく分からなくて申し訳ない)。ファンやジャーナリズムにマンネリとかワンパターンとか言われてしまうからか、元々バンド自身がハード・ロックにこだわりはなく、むしろ積極的に方向転換を模索してたのか、ハード・ロックは低レベルという風潮があってハード・ロック一直線だとバカにされるからか、とにかく、死ぬまでハード・ロックというバンドは少なかった。↑の10枚でも、ハード一辺倒でもなく、様々なタイプの曲が収録されているアルバムもある。だいたい、優秀なバンドであればあるほど、様々なスタイルに順応出来るので、ハード・ロックというイメージで固定されるのを嫌ったのでは、とも言える。ま、とにかく、70年代は“ハード&ヘヴィ”とはいえ、バラエティに富んでいて、実に楽しい^^

続いて80年代。

1位・・・アペタイト・フォー・ディストラクション/ガンズ&ローゼス
2位・・・バック・イン・ブラック/AC/DC
3位・・・メタル・マスター/メタリカ
4位・・・エース・オブ・スペイズ/モーターヘッド
5位・・・1984/バン・ヘイレン
6位・・・レイン・イン・ブラッド/スレイヤー
7位・・・サーペンス・アルバス~白蛇の紋章/ホワイトスネイク
8位・・・プリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説/オジー・オズボーン
9位・・・ヘブン&ヘル/ブラック・サバス
10位・・鋼鉄の処女/アイアン・メイデン

この中では、持ってるの1枚です(爆)

1位のガンズの1st、ご存知の通り大ベストセラーとなったが、実は僕はこのアルバムが売れ始める前に友人に借りて聴いている。が、全く良いと思えずそのままノーマークだった^^; 売れる物に関する嗅覚はないようだ(爆)

という訳で、80年代になると、前述したけど、ハード・ロックやヘヴィ・メタルに特化したバンドが多く現れた事もあり、絞りやすかったのではなかろうか。ま、70年代とは違った意味での納得のいくランキングだ。ただ、これも前述したが。メタリカとアイアン・メイデンの評価が高く、100位まで見ても、両バンド共4枚がランクインしているが、オジー・オズボーン、ジューダス・プリースト、ハロウィンあたりも似たような結果になっており、確かに80年代のHR/HMを代表する顔ぶれと言っていいだろう。ここいらは順当。

が、反面、80年代の重要なムーブメントだったはずのLAメタル勢が不振である。モトリーとラットが共にかろうじて1枚づつのランクイン、というのは僕でさえヘンだと思う(笑) クワイエット・ライオット、ドッケン、ポイズンに至ってはゼロ。LAメタルではないけど、ボン・ジョビもランクインは1枚だけ。それと、産業系も少ない。ナイト・レンジャーが1枚ランクしている程度。大御所ジャーニーが何故か2枚ランクインしているが、それならフォリナーだって1枚くらいはランクインしていてもいいのでは。

ま、要するに、絞りやすいというのは確かだったのでは、と思うが、かなり偏りの多いランキングでもある、という印象。中秀雄と杉原徹彦による対談でも、その辺は指摘されていて、キングダム・カムやタイガース・オブ・パンタンが入ってないのはおかしい、などと言っている(笑)

とまぁ、そんな感じ(笑) 前にも書いた事があるが、友人にメタラーがいて、そいつはBURRN!の熱心な読者でもあり、当時のHR/HM系を結構聴かせて貰った。それで、スラッシュ・メタルとかデス・メタルとかの存在を知ったのであるが、ま、どれも同じに聞こえたのと、感性に合わなかったのもあって、以来メタル系は敬遠し続けている。ハード・ロック系はOKなんだけどね。ホワイトスネイクとかデフ・レパードとかラットとか。ただ、あの頃は、メタリカがこんなビッグな存在になるとは、夢にも思わなかった。ほんと人生って分からない(意味不明) ところで、80年代後半に人気だったQueensrycheというバンドの日本語表記は“クイーンズライチ”か“クイーンズライク”か、どっちだっけ?(笑)

ちなみに、ランキング100枚の中で、僕が持ってるのは、70年代=31枚、80年代=9枚だった。この差は何なのか?(爆) ま、80年代の方は、持ってないけど聴いてる、というのが多くて、つまり買わずに借りて聴いてたってことね(笑) それと、アイアン・メイデンの『パワースレイブ』とアース、ウィンド&ファイアーの『太陽神』のジャケットの区別がつかないのは僕だけ?(爆)

なんだかんだ言っても、ハード・ロックについてあれこれ語るのは楽しい^^ 前述したように、レココレ来月号は「ハード&ヘヴィ」90年代編らしいが、どんなアルバムがランクインしてくるのか、実は楽しみである(笑) 北欧系も入ってくるのだろうね、きっと。多分、僕は持ってるのが1枚もないランキングになるに違いない(笑)

と、ここで、お馴染み(は?)のMFCオーナーによる「懲りないコンピ」だが、以前紹介した“HR/HM”に続き、“ハード・ロック”というテーマで作ってみた。こんな感じ。

 1. Flight Of The Rat/Deep Purple
 2. Straight For The Heart/Whitesnake
 3. Son And Daughter/Queen
 4. The Lies In Your Eyes/Sweet
 5. Lights Out/UFO
 6. Bark At The Moon/Ozzy Osbourne
 7. Custard Pie/Led Zeppelin
 8. Love Gun/Kiss
 9. Eat The Rich/Aerosmith
10. Dance/Ratt
11. Johnny/Thin Lizzy
12. Rock Of Ages/Def Leppard
13. Poison/Alice Cooper
14. And The Cradle Will Rock/Van Halen
15. Intuition/TNT
16. Don't Tell Me You Love Me/Night Ranger
17. Look At Yourself/Uriah Heep

なかなかの選曲と自画自賛(爆) 前にも書いたけど、ハード・ロックなんてのはかつての少年、つまりオジサンが聴くものであり、こういう機会に嬉々として語りたがるのはオジサンばかりなのである(笑) 良い事ではないの、と思います^^ 決してトレンドではないけど^^;

ところで、最後になってしまったが、ショックな訃報である。あのローリング・ストーンズのドラマーであるチャーリー・ワッツが亡くなった。享年80歳。そろそろ来るのではと思ってはいたが、やっぱり来てしまった。ほんと残念。謹んでご冥福をお祈り致します。

個人的には、ドラマーとしてチャーリー・ワッツに影響を受けた、というのは特にないのだが、ストーンズがブルースでもロックンロールでもない、独特の個性を打ち出せたのは、チャーリー・ワッツのあまりロック的ではないドラミングに拠るところが大きいと思う。言うならば、チャーリー・ワッツがずっとドラムだったから、ストーンズは続けてこれたのだ。チャーリー・ワッツなきストーンズは、もはや存続不可能だろう。60年にも及ぶバンドの歴史に終止符が打たれるのは間違いないと思う。そういう意味では偉大な人だった。

合掌

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ストーンズの隠れた名曲

2020年10月10日 23時16分33秒 | 本と雑誌

皆さん既にご存知の通り、エドワード・バン・ヘイレンが亡くなった。享年65歳。癌を患い闘病中、というのは随分前から聞いてたけど、ついに帰らぬ人となった。ミュージシャンの訃報はよく聞くが、さすがにエディ・バン・ヘイレンとなると、衝撃度が桁違いだ。聞く所によると、日本でもNHKをはじめとするメディアで報道されたらしいが、一般人のみならず有名人でもショックを受けた人は多いだろう。ほんと、革新的なプレイ・スタイルで、一時代を作ったギタリストだった。その影響力たるや、エリック・クラプトンやジミヘンと同格ではなかろうか。とにかく偉大な人を亡くしました。謹んでご冥福をお祈り致します。

エディ・バン・ヘイレンと言えば、あのローリング・ストーン誌が選ぶ、『最も偉大なギタリスト』ランキングで7位に入っている。ネタ元はこちらです。ちなみに、この10位内にランクされているギタリストのうち、半分の5名が鬼籍に入っているのが悲しい現実だが、そのローリング・ストーンのランキングで、こんなのもある。題して『エディ・バン・ヘイレン、超絶ギターソロ・ベスト20』、正直、僕のようにバン・ヘイレンをあまり聴いてない人間からすると、よく分からないランキングだが、ファンにはたまらない内容かも。余談だけど、このランキングでも下の方にランクされている「ライト・ナウ」、僕もこの曲は知ってて割と好きな曲でもあるのだが、ギターソロは本当にエディなのか、ちょっと疑問に思っていた。80年代以降のエディは、シンセをいじる事が多くなり、ステージでエディがシンセ、サミー・ヘイガーがギター(ソロ含む)という映像を見た事もあるもんで、「ライト・ナウ」でもエディは鍵盤に集中し、ギターはサミー・ヘイガーなのでは、なんて思っていたのである。なんとなく、この曲のソロ自体もエディっぽくないような気がしたし。でも、やっぱりエディなんだね。

実は、ここからが本題で(エディに関するネタは訃報を聞いてからの後付け^^;)、そのローリング・ストーン誌で、『ザ・ローリング・ストーンズ 隠れた名曲10』というランキングを発見した。4年程前の集計で、読者投票によるものらしいが、驚くべきことに、ここに選ばれた10曲というのが、全て70年代前半の曲であり、尚且つ、そのうちの5曲が『スティッキー・フィンガーズ』の収録曲なんである。ストーンズ・ファンとはいえ、特定の年代に聞いたのか、それともファンに人気あるストーンズは、いつでも70年代前半という事なのか。

僕自身は、ストーンズはやはり70年代前半、アルバムでいうなら『ベガーズ・バンケット』から『ブラック・アンド・ブルー』までの時期が一番好きだ。中でも、『スティッキー・フィンガーズ』は大好きなアルバムであり、おそらく、ストーンズの全アルバム中でも、3本指に入るであろう。なので、僕が選ぶ『ストーンズの隠れた名曲』ランキングなら、↑のような結果になるのも納得だが(実際には、『ブラック・アンド・ブルー』の曲がもっと増えるだろう。笑)、広くストーンズ・ファンに聞いてるのにこの結果、という事は、この時期のストーンズが好きなファンは、やっぱり多いという事だ。

それにしても『スティッキー・フィンガーズ』名盤である。アメリカ南部に接近したストーンズの姿がここにある。大ヒットした「ブラウン・シュガー」はもちろん、僕自身は昔バンドで「ビッチ」をコピーした事もあって、結構思い入れもあったりする。「スウェイ」とか「キャント・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」もいいね。聴いててぞくぞくする。ミック・テイラー素晴らしい。「デッド・フラワーズ」も、やさぐれたイーグルスみたいで好きだな。ほんと、バーボンのロックが欲しくなるアルバム。

ストーンズと言えば、『スティッキー・フィンガーズ』の次の次に当たる、『山羊の頭のスープ』のデラックス・エディションが最近発売された。実は、昔からこのアルバムの印象はあまり良くなくて、音源も持ってない。デラックス・エディションが出るという話を聞いても、特に興味がそそられる事はなかったのだが、ジミー・ペイジが参加した「スカーレット」という曲が収録されるそうで、FMで偶然聴いた、その「スカーレット」が実にカッコ良かったので、ちょっと気持ちが動いたりしてる(笑) ストーンズって、相変わらず罪な奴らだ(爆)

という訳で、最近買ったCDから(は?)

Into The Fire/Bryan Adams

1980年代、「サムバディ」や「ヘブン」といった曲をヒットさせて人気爆発、80’sを象徴する存在でもあったブライアン・アダムスだが、1987年の本作は意外と地味だ。確かに、それ以前のブライアン・アダムスのイメージとは少し違う。音や曲調も、やや落ち着いた雰囲気だし、歌詞も結構シリアスらしい。ライナーにもあるが、それまでの”青春ラブソング”路線を封印し、新たな表現領域を拡大していく事で生まれたアルバム、であるらしい。なるほど。

僕は、このアルバムからのシングル「Victim Of Love」をラジオで聴いて気に入って、友人からCDを借りて聴いたのだが、当時も少し雰囲気が変わったかな、とは思いつつ、ブライアン・アダムスをそれほど聴いていなかった事もあり、特に気にはならなかった。でも、それまでのブライアン・アダムスには、それほど興味はなかったけど、このアルバムは好きだった。今までになく、曲に深みが感じられたし、飽きずに聴けたのである。特に冒頭の3曲(「Heat Of The Night」「Into The Fire」「Victim Of Love」)が素晴らしい。彼のキャリアの中では地味なのかもしれないが、この『Into The Fire』は間違いなく名盤である。

その後、フライアン・アダムスは長年の曲作りのパートナーだったジム・バランスと別れ、新たなミュージシャン人生をスタートし、90年代には映画主題歌を立て続けにヒットさせて、押しも押されもせぬスーパースターとなった。そんな彼の分岐点は、やはりこの『Into The Fire』ではないか、と今となっては思うのである。本作がなければ、その後のブライアン・アダムスはなかったのではないか、と。

The Best Of Jackson Browne

このところ、少しづつジャクソン・ブラウンのアルバムを聴いているのだが、何故ここでベスト盤なのか、というと、すばり80年代の彼の大ヒット曲「Somebody's Baby」が聴きたかったからである(笑) ご存知の通り、この曲映画の挿入歌として発売され、全米TOP10に入る大ヒットとなった(1982年のこと)。映画の曲だけに、彼のオリジナル・アルバムには収録されていないようなので、まぁ仕方なく(笑)ベスト盤を買ったという次第である。

本ベスト盤の収録曲は、1stから1996年の『Looking East』まで、満遍なく選曲されているようだ。一枚のアルバムに集中している、というのがなくてよろしい。ベスト盤発売時点での新曲2曲も収録されている。僕のような者からすると、文句なしの内容だ。あえて言わせて頂けるなら、「Call It A Loan」の代わりに「Boulevard」を収録して欲しかったけど(笑)

当時も今もジャクソン・ブラウンの代表曲ばかりで、どの曲も素晴らしい。ま、でも特に、大ヒットした「Somebody's Baby」は良く出来た曲だと思う。映画自体が青春系だったせいか、この曲も甘酸っぱく胸キュンな名曲だ。元々、"永遠に青春"みたいな人だから、こういうタイプの曲は実は得意なのだろう。とにかく素晴らしい。ただ、余談だが、この曲、当時「誰かが誰かを愛してる」という邦題だったはずだが、本ベスト盤収録時に邦題がなくなってしまった。他の曲は「青春の日々」とか「愛の使者」とか、邦題は残されているのに。残念だ。

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