日々の覚書

MFCオーナーのブログ

Ian Anderson Special Message

2005年12月07日 22時32分41秒 | 音楽ネタ
今日も仕事帰りに夕食を済ませてからプラプラと帰宅して郵便受けを覗くと、そこに「冊子小包」と書かれた封筒が。なんだろう、と手にとり差出人を見ると、なんと“東芝EMI株式会社”とあるではないか! 全く心当たりもなく、部屋に戻ってそそくさと封を切ると中から出てきたのは...

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なんと、これは『Ian Anderson Special Message CD』ではないか! そうだ、思い出した。今年の4月、来日を記念してジェスロ・タルの旧譜が再発され、それらのCD帯に付いている応募シールを集めて送ると、抽選でスペシャルなCDが当たる、というキャンペーンがあったのだ! で、僕もそれに応募したんだった。でも、すっかり忘れてたよな。なにせ、締め切りは6月末でもうかれこれ半年も前のこと。元々くじ運の悪い僕は、応募ハガキをポストに投函すると、そのまま忘れてしまったのだ。まさか、当選するとは...それにしても遅過ぎないか? くどいようだが半年経ってるぞ。確かに、同封されていた東芝EMIからの手紙にも「大変遅くなりました」とは書いてあるけど(笑) 当選した喜びも半減だな、これじゃ。

と文句を言うのはこれくらいにして(笑) このCDの内容はというと、特にどうって事はないかもしれない(おいおい) イアン・アンダーソンが日本のファンに向けたメッセージが収録されているだけだ。けど、そのメッセージが、なかなかにアンダーソンらしくて、ちょっと微笑ましい。普通、この手のメッセージは、「いつも暖かく迎えてくれる日本のファンに大変感謝しています」とか「また日本へ行けると思うと楽しみでなりません」とか、正に日本のファンが喜びそうな事を言ってご機嫌をとる、ってのがほとんどだが(ミュージック・ライフのインタビュー記事を思い出して欲しい)、さすがアンダーソン師匠、自分とバンドメンバーの紹介に始まり、近況報告、リマスタリング作業中の旧作についての宣伝、と続いて媚びるような事は何一つ言わない(笑) もちろん、目前に迫った来日の事には触れていて(このメッセージが録音されたのは、今年の3月らしい)、日本へ行くのは今回が初めてではない、なんて分かり切った事をのたまっている(笑) 初めて日本を訪れた時、我々は風変わりなバンドだったから、日本のファンは火星から来た者のように我々を見ていた、なんて事も言ってる。でも、その際に経験した新幹線や和食は、いい思い出になったらしく、今でも週に一度は和食を食べるそうだ。

最後の方で、古くからのファンも新しいファンも是非我々のコンサートを楽しんで欲しい、と言っている。タルと同世代のバンドたちが活動している間に一度は見ておいた方がいい、皆いつ死んでもおかしくないし、そうなってからでは遅いのだから、なんて発言するに至っては、ほとんど脅しだ(爆) ま、やっぱり皮肉屋なんだね。さすが英国人というべきか。

所が、このスペシャルCDはこれだけでは終わらないのだ。最後の最後に、なんとアンダーソンのアコギの弾き語りによる「マザー・グース」が収録されている。これこそ、究極のファンサービスであろう。多くのファンは言葉なんかより音楽を伝えてくれる事を望んでいるのだ。近頃、プロモーションで来日して、テレビで喋りまくって一曲も歌わずに帰る外タレが多くて辟易するが、イアン・アンダーソンはやはり違う。分かっている。さすがだね。

という訳で、年の瀬に思わぬサプライズでした。携帯で撮ったんで、写真が小さくて見にくいな。申し訳ないです。


コメント (3)
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