日々の覚書

MFCオーナーのブログ

制裁は必要か

2006年11月19日 16時35分44秒 | 時事・社会ネタ

この所、毎日のように、中学生(ばかりではないのか)のいじめを苦にした自殺の報道が相次いでいるが、ついにこういう輩が逮捕された。

「いじめ自殺」中2名乗りメール、42歳女を逮捕
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/bullying_2/story/19yomiuri20061118it16/

実際に自分の所にも、自殺を予告する手紙が届いたという石原東京都知事は、公開された一連の手紙は大人が書いたものと思う、という発言をしていたが、やはりそういうヤツもいたという事だ。当たり前だが、僕も自殺予告の手紙やメールは見てないけど、騒ぎに便乗して当事者を装って予告手紙を送りつける輩もいるのではないか、と思っていた。中には深刻な手紙もあるだろうに、こういう事をする輩がいると、そのうち誰も予告手紙を信用しなくなるのでは、と気になる。

ちょっと前に、いじめに遭っていた事を示唆する遺書を残して自殺した中学生の事件以来、次から次へと自殺関連の報道が飛び交っている。こういった報道に影響されて、いじめを告発する遺書を書いて自殺してしまう中学生もいるのではないか。いじめに悩む子供の背中を押してしまう危険性もあるし、報道を控えた方がいいのではなかろうか。それに、とある新聞で見たのだが、遺書を残して自殺しても、問題は解決しない、という意見もある。なぜなら、いじめをしていた子供は何も感じないからだ。だいたい、いじめたという意識も薄いだろうし、悪い事をしたという気持もない、仮に遺書にいじめた子供の実名が書かれていても、報道では伏せられるから世間に知られる事もない。人ひとり死に追いやるようないじめをする子供なんて、他人に対する配慮とか思いやりとかが、かけらもないからそういう行為をするのであって、同級生が死のうと死ぬまいと、どうでもいいのだ。結局、自殺した子供は死に損でしかない。と、こういう意見だった。

一理ある、と思う。もし、自殺する子供が、遺書を残すことによって加害者の反省を促し、いじめを根絶しようと思っていたのなら、これは全く効果がない。実名で書くことで、報復を狙ったのだとすればなおさらである。相手を反省させるにせよ、報復するにせよ、加害者の子供が、自分は大変な事をしてしまった、と自覚しなければ意味がないと思う。遺書が実名で世間に公表され、顔も名前も住所も知れ渡り、連日のように無言電話やいやがせ電話がかかってきて、家には石や汚物が投げ込まれ、あちこちで中傷ビラがばら撒かれ、外へ出るとバイクに轢かれそうになったりホームで突き落とされそうになったりして、しかも本人だけでなく家族も同様の目に遭い、警察も何もしてくれず、という状況にでもおかれないと、罪の自覚が芽生えないのではなかろうか。だから、どうせ自殺を予告する手紙を送りつけるなら、役所よりはマスコミの方がいいと思う。

いじめにより同級生を自殺に追い込んだ、なんてのは立派な犯罪である。でも、立件はされないだろうし、人権問題とかもあって、いじめた本人は守られぬくぬくと生きていくのだろう。必ずしも厳罰に処すべき、とまでは言わないが、こういった事があっても、全く心に傷を負わずに社会へ出て行くのかと思うとゾッとする。罰を与えなくても、己れのしでかした事を思い知らせることは出来ないのか。そういった意味では、遺書に実名が書かれていたなら、それを公表してもいいのではないか、とすら思う。そういう事例を作らなければ、いつまで経ってもいじめ問題は解決しないのではないか。何度も言うが、今のままでは、自殺した子が損をするだけだ。いじめにより他人を自殺に追い込むような輩は、たとえ中学生であっても制裁されるべきである。

という訳だ。いじめで悩んでいる人は、死ぬのは止めて、マスコミに文書でも送りつけて、この事実を世間に公表する方向に持っていった方がいい。無駄な死を選んではならない。

コメント (13)
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