先日、某バンド練習のため、某スタジオへ行った。30分程早く着いてしまったので、待合室(?)でぼんやりとしてて、ふと気づくと耳に覚えのある曲が流れている。
あーこの曲知ってる、だけどタイトルが思い出せない、なんだっけ? サビにくれば思い出せるはずなんだけど。あーもどかしい、このギターソロ終わるとサビに入るはずだ。もうすぐだ。あーサビはまだか。
などと、一人悶えていたのだが、サビのメロディーが出てきたら、やっぱり思い出した。ヨーロッパの「Superstitious」だったのだ。わっ、この曲聴くの何年ぶりだろ。当時も割りと好きだったけど、今聴いてもなかなかいいなぁ。そういやこの曲の入ったアルバム、なんていったっけ?
と、あれこれ思考が交錯するうちに「Superstitious」が終わり、次に流れてきたのも、知ってる曲だった。なんと、そのヨーロッパのアルバムの2曲目だったのだ。うん、これも良いねぇ、タイトルが出てこないけど(笑)。そうすると、もしかして、あのアルバムをそのままかけてるのだろうか。
と期待しつつ3曲目を待つ。すると、案の定「Open Your Heart」ではないか。これ、確かヨーロッパの2ndの曲のリメイクなんだよな。うん、いい感じ。
という訳で、そこではヨーロッパの1988年のアルバム『Out Of This World』をかけていたのであった。アルバムタイトル思い出すのも、数分かかってしまった(爆) 練習開始時間まで6曲くらい聴けたかな。うん、懐かしいというか何というか。
この『Out Of This World』というアルバム、当時レンタルしてきてカセットに録音して車で聴いてた。シングル・カットされた一曲目の「Superstitious」をはじめとして、キャッチーな曲が並ぶ好盤だった。重量感を強調したドラムの音や、クリアなシンセの音色が、様式というより産業ロックみたいな感じで、ギターもそんなに出しゃばっておらず(ジョーイ・テンペストではないらしいが)、加えて曲の出来も良いので、非常に聴きやすく、それまでに聴いたヨーロッパのアルバムの中では一番気に入っていた。けど、聴かなくなってから一体何年経つのか。
このアルバムには、もう一つ思い出があって、レンタルしてきたのが、昭和天皇崩御の日だったのである。この日と翌日、国民全員が喪に服す、という意味もあったのか、テレビは予定を変更して、どの局も昭和天皇を追悼する番組を放送していた。で、その時、さすがに一日中追悼番組ばかりを見るのもキツかったので^^;、レンタルへ行ってCDを何枚か借りてきたのである。そのうちの一枚が『Out Of This World』だったという訳。僕と同じ事を考えた人はたくさんいたらしく、レンタルの店員が「今日はいつもよりお客さん多いです」て言っていたのを思い出す。
ま、確かに、日本中が昭和天皇を悼んでいる時に聴く内容のCDではないな(苦笑)。ラストがピアノと歌だけの悲しげな曲で、これはなんとなく死者を悼む雰囲気あるな、なんて思ったような記憶が^^;
と、昭和の記憶と共に、忘却の彼方に追いやられていたアルバムではあるが、先のスタジオで耳にしたことにより、鮮烈に記憶が甦ってきた。自分で買って、じっくりと聴き返してみようかな。アマゾンあたりでは安いみたいだし(笑)