日々の覚書

MFCオーナーのブログ

我が青春のサウンドトラック-シングル編

2009年08月15日 21時44分54秒 | 映画

何度も言ってるけど、僕が趣味として音楽を聴くようになったきっかけは映画だった。小6くらいの頃、映画に興味を持ち、『日曜洋画劇場』とかを見るようになっていたのだが(淀川さん、荻さん、お世話になりましたm(_ _)m)、そのうちタイトルバックなどに流れる音楽にも惹かれるようになった。そして、気がつけば、映画音楽の虜になっていたのである。

これも何度も言ってるが(笑)、その当時、つまり70年代中頃には、“映画音楽”というのは立派な音楽ジャンルであり、公開される映画のサントラは、ほぼ間違いなくレコードが発売されたし、FM・AM問わず、映画音楽のみをかける番組も存在した。サイモン&ガーファンクルもエルトン・ジョンもクインシー・ジョーンズもピンク・フロイドもハービー・ハンコックも、映画音楽を通じてその名前を知った。レコード欲しかったけど、なかなか買えないから、テレビから直接音楽を録音したり、ラジオでエアチェックしたりしながら、ひたすら聴きまくっていた。洋楽(ロック)に目覚める前は、好きな音楽は“映画音楽”であったのだ。ま、映画音楽とはいえ、テープに録音されていたのは、ほとんどが外国のものだったから、洋楽と言っても間違いではないのだが(笑)

その当時、枚数は少ないけど、映画音楽のレコードも、買ったり貰ったりして、何枚かは持っていた。そんな貴重な、今では目にする機会も耳にする機会も少なくなった映画音楽のレコードたちを、この場を借りて紹介したい。30年以上も前に僕を熱狂させたレコードたちを、陽の当たる場所に出してやりたいのだ。でないと、浮かばれない(違)

という訳で、名付けて「我が青春のサウンドトラック」、今回はシングル(ドーナツ盤)編である。別に、そんなモノ見ても分からない、という人も多いだろう。でもいいのだ。

で、もちろん、この「我が青春のサウンドトラック」というタイトル、ピーター・バラカン氏の著作のパクリである(笑)

では、いってみよう。

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燃えよドラゴン c/w ビッグ・バトル

まず、なんたってこれ。実は、僕が生まれて初めて買ったレコードである。家に帰って、プレーヤーにレコードを置いて(手動で)針を落として、音が流れてきた時の感激といったら....かなり有名なんで、知ってる人も多いと思うけど、とにかく、カッコいい曲だ。当時も、あまりにカッコよかったので、子供心に最先端の音楽なのに違いない、と思っていたが、今聴いてもカッコいい。「太陽にほえろのテーマ」と双璧を成すカッコよさだ(やや意味不明)。作曲はラロ・シフリン。このモダンなセンスは、ジャズ畑の出身というのが頷ける。怪鳥音ってのも、なんか分からんけど凄かったなぁ。

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荒野の七人 c/w 続・荒野の七人

映画を、そして映画音楽を語る時、『荒野の七人』を避けては通れない。初めて感動した映画であり、タイトルバックに流れるこのメインテーマにも夢中になった。ほんと、素晴らしい曲だ。スケールが大きく、流麗かつ勇壮なメロディ、躍動的なリズム、ドラマティックな曲展開、どれをとっても素晴らしい。作曲は巨匠エルマー・バーンスタイン。2004年に亡くなるまで、ずっと映画のスコアを書き続けたという、偉大な人物である。このジャンルでは、一番好きな作曲家だった。ちなみに、2番目はラロ・シフリン。

この『荒野の七人』、メインテーマも素晴らしいが、サントラLPも素晴らしい。僕は、友人に借りて聴いたが、勇壮な曲ばかりではなく、国境の山村が舞台だけに、のどかで牧歌的な曲もあり、スパニッシュ風のギターをあしらった曲もあり、かと思えば、山賊との戦闘シーンに流れる曲は不穏なムードをたたえ、映画のサントラとしては文句なしの出来栄えである。

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雨にぬれても c/w ネバー・ハッド・イット・ソー・グッド

これは説明不要だろう。もちろん、歌はB・J・トーマス。アカデミー主題歌賞を獲り、全米No.1にもなった名曲である。作曲はバート・バカラック、というのも知ってるよね? バカラックはこの『明日に向って撃て!』のスコア全般を担当し、アカデミーの主題歌賞だけでなく音楽賞も受賞した。西部劇らしからぬオシャレな雰囲気のサントラだったと記憶している。あ、ちなみに、B面はB・J・トーマスの持ち歌で、映画には無関係と思われます(笑)

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ゴールド c/w ブリット

これは、サントラではなく、今風に言うならカバー・レコードである(笑)。昔は、名前もよく分からない人が、最新映画の曲を録音してレコード出してたりしたのだ。いい時代だった(爆)。ちなみに、このレコードの演奏は、スタンリー・マックスフィールド・オーケストラとなっていて、他のレコードでも名前を見かけた事がある。演奏者名はジャケ表に記載されていないので、サントラと思い込んで買っていった人もいただろうね(笑)。

『ゴールド』という映画も、あまり知られてないと思う。1975年公開で、ロジャー・ムーアやスザンヌ・ヨーク、レイ・ミランドといった人が出演していたと記憶している(見てないけど^^;)。B面の『ブリット』は、スティーブ・マックイーン主演の刑事アクションで、こっちは割と有名だろう。ジャクリーン・ビセットも出てたし(はぁと)。「ゴールド」はエルマー・バーンスタイン、「ブリット」はラロ・シフリンの作曲で、好きな作曲家のNo.1とNo.2の曲がカップリングされてるのだから、僕にとっては実にお買い得な一枚だった。

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夜の大捜査線 c/w 続・夜の大捜査線

シドニー・ポワチエ、ロッド・スタイガー主演の、アカデミー作品賞受賞作のテーマ曲である。なんと、音楽は、あのクインシー・ジョーンズ。この頃は、ジャズの大御所として、リーダー作を作っていたが、映画音楽も結構手掛けている。スティーブ・マックイーンの『ゲッタウェイ』なんて有名かな。あと、テレビだけど『鬼警部アイアンサイド』とか。「夜の大捜査線」のテーマ曲は、映画のラストでレイ・チャールズが歌ったのが知られているが、このレコードは歌なし。ブルース調でいい感じっす。『続』の方は見た事ないけど、やはりクインシー・ジョーンズが音楽担当で、こちらはクロスオーバー感覚のジャズって感じ。

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アラビアのロレンス 序曲 c/w メイン・テーマ

これは、ハリウッドいや世界の映画史上に燦然と輝く名曲であろう。作曲はモーリス・ジャール。アカデミー賞授賞も当然の名曲。映画自体もスケールデカいが、この音楽も負けず劣らず、圧倒的なスケールで迫る感動の一曲である。これ以上、何も言えねぇ。一度聴いてみて(笑)

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白銀は招くよ c/w 黒い稲妻

これは、ちと意外かな(笑)。1956年のダンペッツォ(イタリア)冬季オリンピックで、史上初めてアルペン3種目を制したトニー・ザイラーが、俳優に転身して主演した映画の主題歌である(A・B面共に)。歌もザイラー自身。「白銀は招くよ」の方は、タイトルではピンとこなくても、曲は聴いた事あると思う。僕も、初めて聴いた時、映画のテーマ曲というので驚いた記憶がある。トニー・ザイラーは、僕らの親世代の間ではスターかもしれない。あ、参考までに、このシングル盤、モノラルです(だから?)

シングル盤で持ってるのは、これだけ。実は、『メリー・ポピンズ』の挿入歌4曲入りEPという、貴重なモノもあったはずなのだが、見当たらなかった。残念。

という訳で、人気歌手が歌ってる訳でもないのに、映画のテーマ曲がシングルとして発売されていた時代の、貴重な記録を見て頂きました。ちんぷんかんぷんという人の方が多いだろうけど(笑)。次はLP編です。よろしく(笑)

コメント (6)
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