「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

今も健在な古名

2005-11-12 13:16:04 | 歴史・民俗
 古名・・・特に田舎といいますか、在郷では未だに屋号や古名を使ってそのお宅なり地域を指すといったことが健在でもあります。
 ただ、これも今の若い世代には通じない、またかなり消えつつあることでもありますし、私自身、同地区の方々に言われても何処の場所を指しているのか、皆目見当もつかない場面もあったりします。
 以下では現在でもよく使われる古名、なかでも私がアソコだっ・・と把握している松崎町駒木地区の古名のいくつかを列記いたします。

小田沢(こたざわ・こたじゃ)蝦夷時代からの集落、駒木地区北の集落名
蟹沢(かにざわ・がんじゃ)沢蟹が生息する沢、小田沢集落の一地区
妻の神(さいのかみ・しぇのがみ)賽の神、道祖神、上駒木地区の上方を指す地名
中村(なかむら)阿曽沼舘があった集落、村の中心、現下駒木
中野(なかの)前野と上野の間、字名として残存。福泉寺から海上集落にかけての一      段高い場所(桔梗ヶ原)
前野(まえの・めの)阿曽沼舘前の野、愛宕社下の野(下駒木)
上野(うえの)中野の上方、海上集落の一部
八幡沢(はちまんざわ・はちまんじゃ)源義家の陣所があった場所の沢、海上
真立(まったつ・まったづ)山と猿ヶ石川が大きく湾曲する場所に沿った道、矢崎
落合(おちあい・おちあえ)猿ヶ石と小烏瀬の合流点
白崖(しらがけ)矢崎の崖崩れ
鍋越(なべこし、なべごす)この田圃の米を炊くと鍋いっぱいになる。豊田・
牛転し(うしころばし・べごころばす)この田圃の稲を牛で運ぶと牛が倒れる。収穫                 の多い肥沃な農地。
おいぬ洞(おいぬほら)狼が居た洞、上駒木
おぎょう(おぎょ)母子草が多い地、上駒木
猿沢(さるさわ・さるじゃ)猿に似た岩石があった地、上駒木・耳切山内
大柳(おおやなぎ、おやげ)柳の大木があった。小烏瀬川沿い、海上
足沢(あしざわ・あすじゃ)鷲沢が訛ったもの、鷲の生息地だった地、下駒木
太郎沢(たろうさわ・たらじゃ)上駒木で大沢川と合流する沢、沢の流域の古名

まだまだありますが、今回はこの辺で・・・・

画像は「真立」まったづ・・・松崎と駒木の境・・現自転車道真立橋
コメント (6)
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