「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

眠れる森の美女・06館址

2006-12-26 18:14:03 | 歴史・民俗
 「眠れる森の美女」・・・なんか響きが男心をくすぐる雰囲気がございますが、なんのことはない、今年2006年の遠野郷城館探訪の総括としての題名といたしました。

 2006年は、雪融けが遅くて春シーズンは出遅れましたが、4月11日に西門館(綾織)を皮切りに、火渡館(附馬牛)、山口館(土淵)、花館(青笹)、林崎館(上郷)、鷹鳥屋館(小友)、南館(小友)、奥友館(小友)の8箇所。

 前半部分はかなり中身の濃い探訪が出来たと思ってますし、何よりもそのメインとの位置づけとした花館(青笹町)の探訪では、その規模、遺溝群に圧倒され、驚愕したことを思い出します。

 また、西門館(綾織町)と火渡館(附馬牛町)もまた遠野規格に相応しいすばらしい構えで、並走する三重掘、そして堀が複雑に交差する姿もまた圧巻でもありました。

花館の土塁、堀跡

 花館・・・8本の空掘が縦横無尽に走る光景は圧巻そのもの。


火渡館の並走して斜面を下る空掘跡(三重堀)

 


 初冬シーズン
 11月17日、角城館(土淵)をトップにまずは本宿館(土淵)、杉山館(遠野)、程洞館(遠野)、来内館(上郷)、大寺館(上郷)、五日市館(土淵)、石倉館(宮守)、向落合館(宮守)、松崎館・矢崎館(松崎)の11箇所。

 積雪がなかった分、数がこなせると思うも、深い笹薮、高所といった場面が多く、体力的な疲労も伴って日に1~2箇所が無難といった内容でもありましたが、後半の部では、宮守町の城館跡2箇所を追加、どちらも館跡を知る方々からの情報によるものでしたが、ノーマークだった宮守町の館跡も好感度、まさに知られざる館といった雰囲気が十分感じ取れるものでもありました。


石倉館(上宮守)の帯郭



 「いつ、だれが、なんのために・・・」まさしく今季もそんな思いが駆け巡りましたが、関連資料、書籍を複数導入、さらに地域での口伝も考察の範疇に若干受け入れた結果、妄想は入ってますが、それなりに道筋は見え始めたという手応えは感じ取ることができました。

 また恒例の春と初冬の館めぐりも実施、師匠格の八戸在住の湊丸氏の見解も参考となり、いつもに増して探訪も深みが帯びてきたと実感しておるところです。

 160箇所余あるといわれる遠野市内の館跡、まだまだ一巡するには時間も要しますが、一度探訪した館跡の再訪、さらに他地域の城館跡も探訪して遠野との比較等もしながら、今後も続けて参りたいと思います。

 まさに遠野の館は私にとっては「眠れる森の美女」、山中深くに眠るマドンナかもしれません・・・・しかし王子にはなれません・・・笑

 上記に示した2006年に探訪した館跡は「遠野松崎じぇんご弐・遠野郷の城館跡」のコンテンツに掲載しております。
遠野郷の城館跡


 さらに石倉館(上宮守戸草)をアップいたしました。
こちら

 2006年シーズンは終了、また来春、雪融けと共に開始する予定です。

 また、春のシーズン、共に知られざる遠野の城館跡を探訪したいという方はどうぞお申し出ください。
 ご案内いたします・・・・親不孝通りでの懇親会付きで・・・笑
コメント (2)
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