「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

Yomiuri Onlineを読み、考え込み、地図上で等高線を見る@七里ガ浜

2011-04-02 12:31:04 | 環境・土地
3月30日にYoimuri Onlineや他のメディアで盛んに報じられた記事があった。岩手県宮古市姉吉地区の人々は先人の言い伝えを守っていたから、今回の津波の被害から免れたという話だ。姉吉地区はご覧のような地形で、漁港は湾の奥に位置する。そこに注ぐ川があり、河口部分は周囲より低く大きく開けているのが等高線からわかる。しかし川の両岸は急峻な傾斜だ。等高線は赤が50m、紫が100mである。川を姉吉の集落に向けて西北西に上るにつれ、等高線はその間隔を詰め、谷は細く閉じて行く。この地区は比較的新しい時代でも1896年と1933年に大津波を経験している。



この地形ゆえ、津波の勢いはここに集まり、この谷に入り込んで来てかけ登るらしい。淡いブルーの印が海抜60mの位置にある古い石碑で、そこには「此処より下に家を建てるな」とあるそうだ。今回の大震災の津波もこの石碑から50mくらい南東方向へ移動したところ(海抜47~48mあたりか)までやって来たが、この石碑の教えを守った姉吉地区の人々に被害はなかったと言う。確かに集落のすべての家が石碑より上に建っている。

地形が違うので単純に比較出来ないが、気になって地図上で七里ガ浜住宅地内の等高線を調べた。



黄色が40m、赤が50m、濃紺が60mである。



中心部商店街で45~46m。七里ガ浜東3丁目の東部が馬の背のような地形になる(30mくらい東に並行しているのが朝日通り)。東は稲村ガ崎の谷戸、西は行合川の谷に向かってそれぞれ下がる。プリンスホテル東側の山の尾根は海のそばでも海抜50m以上あることが、50mの等高線が南に伸びていることでわかる。一方60mを超えるのは、鎌倉山のふもとの地区のわずかな家のみとなる。役所から「退避所」に指定されている七里ガ浜小学校は40mより低い。



と調べたところで何かがハッキリわかるわけではない。何事もいつも「想定外」だらけだから。しかし我が家からの場合、万が一の時は東通りを北上、裏の鎌倉山に向かって走って逃げるのが一番効率が良いようだ。鎌倉山の上なら海抜100m超の地点もある。



Yomiuri Onlineの記事。 http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110329-OYT1T00888.htm

ついでにAsahi.comの記事。 http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103290226.html

役所の指定待避所もいいけれど、いざという時自宅から走って逃げるところは自分で考えて決めておかないと、という話だ。
コメント
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