Reflections

時のかけらたち

台風が通り過ぎた誕生日  ・・・ unforgettable birthday

2019-10-13 23:58:01 | a day in the life


誕生日と同じ日に開催予定の高校の古希同期会も延期になり、その前日の友人と亡き友を偲んでのランチも延期となりました。
台風が通り過ぎる午後の時間、チョン・キョンファが演奏を変更してしまったおかげで、家にあるマイスキーのブラームスの
「雨の歌」を聴きました。この曲はマンションを手放して、小さな賃貸のマンションに移ったころ、よく聴いていた曲です。
ちょうどボッチェリのcon te partiro を毎日聴いていた頃の少し前かも。



あの頃の子育てしながら、ナショプロや国際会議も仕事も入ってきて、仕事第一にせざるを得ず、毎日ハードだったころを
思い出させる曲です。こんなに静かで暗い曲を聴いていたのですね。なんだか主人も気に入ってよく聴いていました。
持っていた難病に加えと言うかそれが原因での吐血や静脈瘤破裂、脳出血といろいろな病気で救急搬送されることも
多く、自分でもどうやってあの時代を乗り越えてきたのか不思議なくらい。それには義理の姉が子供が具合が悪い時に
いつでも、自分の仕事をキャンセルして、保育園に迎えに来てくれたことに支えられていたかと思います。
生きることに精いっぱいだった日々。
その姉も亡くなって何年もたってしまいました。最近姪と電話で話すことがあり、あの頃を思い出します。
その後主人は最後に癌と言うステージがやってくるなんて思ってもみなかった頃です。これだけでももう充分です。



台風が直撃するという、この長い誕生日の一日、ブラームスを聴きながら、思いがけず昔を髣髴させました。
70年あっという間に過ぎましたが、今自由に暮らして、バランスがやっと取れたかと客観的に見て思いました。

鎌倉の友人が今回の台風は不気味なので、避難するとかで早めにバースデー・メッセージを送ってくれました。
安全を確保してくれてよかったです。家もヨットも無事だったとの連絡をその後もらいホッとしました。

真夜中にアメリカのペンパルからもメールが届きました。
すてきな誕生日ではなかったけれど、無事に過ごせた誕生日だったと返事を送りました。
無事是貴人と言う言葉を思い出します。







マイスキーのチェロを聴いたあと、YouTube でキョンファが弾いた2番と3番をもう一度パールマンとシェリングで聴きました。
年を重ねたブラームスの思いが伝わる曲です。









昨日はそれであるもので夕食を作って簡単なバースディでした。




パエリャとサラダ




いただきもののフルーツケーキにピオーネ


Oct.12 2019






今日娘がスポーツクラブに行った後、ケーキを買ってきてくれました。




一日遅れのお祝いケーキです。


今日珍しい人からショートメールが来て、驚きました。私が出向していた頃、一緒にお仕事をしたHさんです。
私がちょうどマンションを引き払って小さな賃貸に移ったころを知っている人です。なぜか最近どうしているかしらと思って
いたところでした。元気に過ごされているようで安心しました。

現在も過去も未来もガラガラポンのこの頃です。



Oct.13 2019
コメント (2)
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ちょっとがっかりのコンサート ・・・ disappointment concert

2019-10-13 01:48:09 | music
10月8日

ヴァイオリン:チョン・キョンファ
ピアノ:ケヴィン・ケナー





※当初の発表から上記のとおり変更になっております。
※出演者側の都合によりピアニストが変更になりました

曲目

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番

※ブラームス:ソナタ第1番は当日第2番に変更と
 なりました。

<アンコール>
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ
第1番D.384より第2楽章、第3楽章





都民劇場今シーズンの第1回目はチョン・キョンファでしたが、よく都民劇場では登場するアーティストで
またかとちょっとがっかりしました。 今まで数回聴いて、いい時と悪い時のブレがありすぎて、最近聴いた時は
あまりよくなかったと記憶しています。

今回もどうしたことか、いきなりの曲目変更で、演奏後のアナウンスと言う異例の事態でした。

ブラームスのソナタ、雨の歌をよく聴いていたので楽しみにしていたのですが、こういうところも少しがっかりでした。
代りの第2番はとてもいい曲でしたが、なんというか音はいいけれど、コンサートの緊張感が少なく、
ブラームスの深いメロディーに彼女の年を重ねた何かが響いてこないのです。
今年で71歳とのことで、コンサート活動もかなり大変なことではないかと感じてしまいます。
ブラームスの3番もメロディーが素敵でしたが、心打つコンサートではありませんでした。

終わって、友人がボソッと魅力的な演奏でなかったねと囁きました。私も情熱が感じられなかったと返しました。
彼女とはよく意見が一致します。

バッハはヒラリー・ハーンの生き生きしたのを聴いているので、キョンファには年なりの味を出してほしかったです。

ちょっと残念なコンサートでした。


Oct.8 2019 Ueno



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