Reflections

時のかけらたち

楊貴妃 ~ 玉三郎の美の世界 ・・・ Yang Kwei-Fei  ~ beauty of Tamasaburo

2020-10-04 22:33:11 | art

10月の歌舞伎座初日の舞台を見ることができました。歌舞伎通のKさんが取りにくい初日のチケットを取って下さるというラッキーな観劇でした。私は玉三郎の舞台だけでしたので第4部からで、地下のタリーズで待ち合わせをしました。

以前Kさんのブログで紹介のあったレース編みのすてきなご婦人とご一緒でした。そこでわかったことが3人ともてんびん座で何とKさんとは誕生日が1日違いでした!

 

 

 



玉三郎の舞はほんとうに流れるように舞って素晴らしかったです。今年70歳の彼は同年代ですが、体力の衰えの中、新しいスタイルでの舞台を作りだして私たちを魅了させてくれます。歌舞伎を見るのだったら若いころから知っている玉三郎と吉右衛門が最初に見たいという思いでした。ちょっと気がつくのが遅かったですね。今回は舞台裏の紹介で、彼の楽屋を紹介してくれました。本物の浮世絵を屏風に貼って、江戸の空気を感じて過ごしているとのことでした。

楊貴妃は幽玄の世界の舞で、凛とした美しさの中に途切れることのない静かな動きで、素晴らしいとしか言いようがありません。彼の地唄舞を見てみたいとずっと思っています。 この美は本当の意味でジェンダーを越えています。 男性でも、女性でもないトランスジェンダー、超越した性です。

バレエでもジゼルを年取ったプリマがまるで体重を感じさせない妖精の踊りを見せてくれたことがありましたが、楊貴妃の世界はジゼルの世界と同じものがあります。

楊貴妃では玉三郎が若い頃京劇を中国で習ったことがあり、それも生かされているということでした。楽曲も中国の楽器を使っていて、歌舞伎の世界では新しい試みだったのでしょうね。音楽も良かったです。

 

   

 

  

 


李白の楊貴妃の美しさを牡丹の花にたとえた「清平調詞」三首のうち一つを貼りました。

清平調子 其一 李白
雲想衣裳花想容
春風拂檻露華濃
若非羣玉山頭見
會向瑤臺月下逢

清平調子 其一 李白
雲には衣装を想い 花には容(かたち)を想う
春風(しゅんぷう) 檻(おばしま)を払って 露華(ろか) 濃(こま)やかなり
もし群玉山頭(ぐんぎょくさんとう)に見るあらずんば
会(かなら)ず瑶台月下(ようだいげっか)に向(む)かいて逢はん

現代語訳

雲を見ると楊貴妃の衣装が目に浮かび、
花を見ると楊貴妃のあでやかな姿が
目に浮かぶ。

春風が沈香亭の欄干の手すりを払い、牡丹の花に降る
美しい露が、見事に輝いている。

こんな美しい人には仙女のもとじめである西王母のすむ
郡玉山の山頂でなければ
仙人のすむ瑶台の月明かりの下でしか、めぐり会えないだろう。

花想容というお店の名前はここから来たのですね。

 

五代目 坂東玉三郎  ・ 公式サイト  今月のコメント 2020年10月

を見ると玉三郎の今の日本の社会に対する思いが良くわかります。同年代の私としては彼の危惧が良くわかります。

 

久しぶりの和服は着るのが本当に大変でした。最近は名古屋帯ばかりだったので、袋帯だったとあわてました。ポイントも全く抑えることができず、いつもながら帯揚げもグタグタだし、きちんと着るのは難しいです。もうすこし着ないとだめです。

それでも楊貴妃に合わせて、中国の刺繍がある古い帯にしてみました。着物は去年祇園祭に行った時に室町の呉服屋さんのセールで作った塩沢です。

 

帯留は岡重のアウトレット価格の製品です。Kさんに教えていただいた神楽坂のお店で。

 

 

 

 

 

コートは笹加(竹田 嘉兵衛 商店)の有松絞

 

 

Oct. 2  2020   Ginza

 

goo ブログの編集の仕方が変わってしまって、古いバージョンに戻したら、フォントが変になってうまく行きません。以前使っていたフォントサイズがなくなっていて、新しく変更したりしても大きさがまちまちになり、改行すると勝手に一行あけてしまいます。使い慣れるまで御見苦しいですが、ご容赦ください。

コメント (5)
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