今日の夕富士は燃えるようでした。
私が織物をやっていたのは子どもが生まれるまでの間。若い頃、仕事をやめて、パートに替えた時に昼間の時間を使って週1回お弁当持参で一日中織物を習っていました。最初の織物の先生は私のピアノの先生の織友達でした。お二人は同じ先生に習っていらっしゃいました。そこで数年習って、フルタイムの仕事に復帰した時に、二人目の先生林辺正子さんの原宿のアトリエに通いました。仕事が終わってから11時近くくらいまでやっていたこともありました。糸を染めるところから始まり、織りあげて仕上げまで。途中から化学染料でなく、ほとんど草木染になりました。材料を探しに鎌倉や真鶴にもみんなで出かけて行ったこともありました。林辺先生に習うようになったのは前の織の先生の息子さんのお嫁さんになった人が習っていて、青山のギャラリーで展覧会をやっていたのを見たのがきっかけでした。ふさの仕上げ方などを見て、私もこういうプロフェッショナルな感じがする織物を作りたいなと思いました。
今でも使っているものや、糸の始末もしていないものがありました。比較的出しやすいところにあったものを出してみましたが、裂き織とかはどこにしまっちゃったかわからなくなっています。
林辺先生の時代のものを一部紹介します。もう30年も前のことです。
今でも毎日しているマフラーはカシミヤと絹の綾織りで、クチナシで染めたものです。
主人に織ったマフラーはへリングボーンで。
カシミヤと絹でパターンを織ったのは、フロモン神父様や主人の会社の上司、両親や祖父にもさしあげました。
絹、ウール、カシミヤで織ったショール
ランチョンマット 麻とシルク
ときどき、この上に物を置いて写真を撮っていました。ブルーレイ レコーダーの上にも敷いています。
食事の時のマットはいつもニトリで買ったマットを使っています。織のパターン模様のような感じで、水で拭けるので便利です。他に細い竹に横に糸を通したものとか・・・ ニトリには安くて使えるものがあります。
これも麻・シルクのテーブルセンター。 母の友人に作ってあげたこともありました。
MATSUYA GINZAでの「らせん工房」展に出した作品 組織を考えて設計しました。
作りかけのポシェット。 これを仕上げるためにミシンを買ったのだった。
林辺先生らしい、強撚糸を使ったもの。
全部シルク。こういう感じで帯を作ってみたいと思っていたっけ。
右と左で全然打ち込み方が違う。よく先生に怒られなかった・・ それとも怒られていたのももう忘れたかも・・
友人が織ったのを母が買っていたもの。実際はもっと深い紫色。これは草木染ではなかったかと。
ベッドの下に敷いてあるマット。 長い間使っていたせいではないけれど、織り方ぐずぐず・・・
ネクタイは油絵のアトリエで先輩の彫金の指輪のお礼にネクタイを織ってと言われてトライしたもの。ネクタイはその後、何本も織りました。
桐のローキャビネットの上にかけてある、本来はベストを作るために織った綿の織物。裏地も織ったのに作らなかった。
パターン織のバイブル
参考書など。 もしまた織を再開するときがあればと、織り機の説明書を探したけれど見つからなかった。組み立て方などが書いてあったのだけど・・・
林辺先生は一人でもできるように材料など取り寄せる店とか全部メモをさせてくれました。
私のお守り 中央アジアの遊牧民の岩塩袋 今でいうとアフガニスタンあたりから来たもの。パワーをもらっています。
取りあえず、作りかけの物の最後の仕上げをしていこうかしら・・・