Reflections

時のかけらたち

清澄白河あたりをちょこっと一回り  ・・・  walking Kiyosumi Shirakawa

2021-01-30 23:53:19 | a day in the life

石岡瑛子展を見た後は清澄白河駅まで行く途中でお茶でも飲んで帰ろうかと話して、おもしろそうなお店を見ながら、帰りました。

お昼は展覧会の前に美術館の2階のサンドイッチ屋さんで、コーヒーといただきました。

 

外のテラスはちょっと風が強そうなのでやめました。

 

 

 

誘ってくださったAさんはご自分で原毛を紡いで、染めて織るという織のフルコースで作った暖かそうなコートを着ていらっしゃいました。柔らかい赤と茶系の色を合わせています。私も服地を織るのが夢でした。らせん工房で最後に整経した経糸を残して、工房が原宿から池尻大橋に移転するときに友人に置いてあった糸を持って帰ってもらって(彼女は車で来ていたので)私は結婚してやめていて、その後も子育てとかで家で織ることもできず、それっきりになっています。

 

清澄白河あたりは静かな街で、お店もポツポツあるだけですが、ゆったりとしておしゃれな街です。

 

前回来て、探せなかったアンヴデットがありました。

 

ここでコーヒーを飲んでもいいかもねと話しながら、通り過ぎます。

2階にも面白そうなお店がありました。

 

チェコの工芸品のお店です。刺繍や陶器などありました。

 

国産のチーズを扱っているお店です。

 

connellinen は北欧の雑貨を中心に国内の作家さんのものもありました。

特にマリアンネ・イサガーというデンマークのニット・デザイナーの糸を扱っていて、素敵な色の毛糸がたくさんありました。

 

 

気がついたら地下鉄の駅の近くに来ていたので、そのまま寒くならないうちに帰りました。この日の午後はマンションの排水管の調査のため午後排水ができなかったので、どうしても外にいなければならなかったので午前中からたっぷり時間を使った一日でした。

前回探せなかったブルーボトルコーヒーにも行ってみたかったけれどここからは少し遠いようでした。今東京にたくさんのショップができていることを知りましたので近くのブルーボトルコーヒーにいつか行ってみようかと思いました。

 

まだいただいていないけれど、同じところで作ったチーズを2種類買っていました。リコッタチーズは池袋/西武にテンポラリーで入っているエリオ・ロカンダで時々安くなっているので、その時買ってみたいと思っています。

 

Jan.29     2021    Kiyosumi Shirakawa

 

コメント (2)
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石岡 瑛子 (Eiko Ishioka)・・・ Blood, Sweat and Tears - A Life of Design

2021-01-30 01:23:56 | art

すみだドリフォニーでの公開リハが10時半からだったので午後終わってから最初は自由が丘の岩立フォークアートミュージアムでインドの染織でも見ようかと考えていましたが、コンサートホールから遠くない現代美術館の石岡瑛子展にAさんと一緒に行こうかと考えを変えていました。

私たちの世代には一緒に同じ時代を歩んできて、一世を風靡したアート・ディレクター。 でも見に行こうと思った時に同時に思い出したのは杉山登志というディレクターでした。仕事絶好調だったときに自殺して、その遺書が衝撃的で忘れることができません。

リッチでないのに リッチな世界などわかりません ハッピーでないのに ハッピーな世界などえがけません 「夢」がないのに 「夢」をうることなどは……とても 嘘(うそ)をついてもばれるものです という言葉を残して37歳で亡くなった俊英ディレクターです。 「モーレツからビューティフルへ」とか「のんびり行こうよ俺たちは」というCMを世に出して、その方向にシフトして行こうかと思っていたのではなかったのかしら・・

他にも林辺先生の親友だった花椿元編集長平山景子さんのこととか、林辺先生が三宅一生の仕事をしたときのこととか思い出されました。

 

 

 

 

Eiko  石岡瑛子  血が、汗が、涙がデザインできるか 

石岡瑛子の作品を集めた、ものすごくパワーのある展覧会で圧倒されました。そういう時代の熱も感じました。常にクリエーションを重ねて行った石岡さんの仕事量にも驚くばかりです。一堂に集めるというのはすごいですね。改めて回顧展をするとその人の生き様とかわかって流れの中で見ることができます。まさに時代を作って来た人ですが、何年も早くいろいろなことを感じ取って、まさに時代の先駆者だったことが良くわかります。あまりにも有名な人だったので、なんだかすごいのが当たり前のように思っていたのですが・・

 

   

photo by Robert Mapplesorpe

タイムレス(時代を超えるもの)、オリジナル(自分にしかできないもの)、レボリューショナリー(革命的なもの)-これは石岡がデザインの根幹に据えた3要素。1960、70年代のグラフィック作品からは、デザインで社会に新しい価値観を示そうとする彼女の強い意志が感じられる。 東京芸大卒の石岡には、資生堂の入社面接で「男性と同じ仕事と待遇」を要求したという逸話が残るが、快進撃の始まりは小麦色の肌がまぶしい若手女優、前田美波里を起用した資生堂の夏のキャンペーン広告(66年)だろう。従来の楚々(そそ)としたイメージを覆し、自由な意思を持つ女性像は社会現象に。独立後に手掛けたパルコの一連の広告でも、人種や性別、文化などを超えた「美しさ」について消費者に問いかけた。

パッケージ・デザイン、ポスター、本の装丁、グラフィック・デザイン、衣装デザイン、映像・・と多岐にわたる創作に驚くばかりです。最後の方はオペラの衣装や映画での衣装が強烈な印象が残ります。会場ではあちこちで映像も流れていましたので、一日中いても楽しめそうです。でもあまりにすごいパワーでこちらがキャパ不足になりそうですが。

本の所にはやっぱり杉山登志の本が置いてありました。

コマーシャルアートに生きた人と大衆に迎合せず自分を貫き、革新を重ねて行った人の、クロスしたことのある人生でした。

 

特に日本で上映禁止となってしまったミシマにはひきつけられました。日本でも上映できないなんてことがあるのですね。遺族などの強力な反対と書かれていました。

レニ・リーフェンシュタール、コッポラ、マイルス・デイビスなどとのコラボとかすごい仕事をされてきたのだと思います。

  

 

最後の作品 「白雪姫と鏡の女王」の衣装デザイン

 

多分石岡さんをあまり知らない世代の若い人たちが多く来ていたことには驚きました。

この過ぎて来た時代と重ねて見ると同時に未来を描いていたことが良くわかる展覧会でした。想像以上ですごいとしか言いようのない展覧会でした。

 

参考) 写真が多く載っています。

「表現に男も女もない」アートディレクター 石岡瑛子の回顧展が世界初開催

【News】 「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」 東京都現代美術館

 

Jan. 29  2021   MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

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