まるたけさんのブログを見て、お茶の世界に再び近づきたいという思いが強くなりました。こんなご時世、お茶をするのはとても困難でどこも工夫をされているようです。
家で一人で点てるだけでもそれだけでもお茶の世界は味わえます。実家で同居していた父方の祖母が残したお茶の箱を取り出してきました。何時もは食器棚に置いてある抹茶茶わんを出して、シャカシャカとテーブルの上で娘と点てています。お茶を学生時代か就職したての頃に習うようになったのは母方の祖母が習っていて、そのお友達が姪御さんと妹さんに自宅でお茶を教えていらしたからです。吉祥寺の古い日本家屋で(まるで星岡と同じような・・)毎土曜日の午後はお茶を教えていただいていました。チャーミングな先生でお子さんがいらっしゃらなくて姪御さんとかかわいがっていらしたようです。教えてもらうというよりいつももてなしていただいていたような幸せな空気の中でした。
家にいた祖母は自分の部屋で一人でお茶をたてて飲んでいたようです。いつもお籠りしていたので、どんなふうにしていたのかわかりませんが、新聞や本を読むのと散歩が好きな祖母でした。祖母が大事にしていたお道具を初めてあけて手にとってみました。30代で未亡人となった祖母はきっといろいろ持っていたでしょうに、最後に残ったのがこれだったのですねと感慨深いです。
どうしてこれを取り出したかと言うと、食器棚に飾ってあった濃茶入れとか探していたら、どうしても棗がないのです。私は持っていなかったのかしら? 何しろいつも冷凍庫に入れてあるお抹茶を取り出して、そのまま茶杓ですくって点てていたのですから・・ そうだおばあちゃんのセットの中にないかしらと取り出した次第です。
棗ありました。他に香合、建水が入っています。
平成記念美術館で見た「茶箱は宇宙」展も思い出しました。小ぶりなのもので取り揃えてかわいかったです。
私のお道具たち
20代のころ、油絵の友達が陶芸もやっていて作品展に行った時に、もしかして濃茶入れになるかもと思って買ったものです。先生にお見せしたら象牙のふたを作って、お仕覆をそろえてくださいました。
こちらは先生からいただいていたお濃茶入れです。
結婚のお祝いには楽茶碗をいただきました。お銘は「和敬」
祖母が使っていた萩茶碗を若い頃に頂きました。祖父と萩に旅行した時にいただいたものとかで、小ぶりで女性の手に合って点てやすくいいのではとのことでした。祖母の紹介でお茶を始めた私でした。
深大寺の窯で自分で作ったお茶碗。底が難しかったです。
娘が小学校の時に作ったお茶碗は厚みがあり、重いのでお抹茶には向かないかもね。
父からもらった多分九州の窯のお茶碗。なんだかあまり好きではなくて、出番がないです。
お稽古用かな・・ 他にも明るい柄のお稽古用意のお茶碗が2~3あるくらいです。
香合
とにかくおばあちゃんの棗が出てきてよかったわ。私もおけいこ用かただの朱塗りのを持っていたような気がしたけど・・
祖母の茶箱が日の目を見て良かった。30年以上眠っていたのではないかしら・・・