1月29日
新日本フィルの公開リハーサルに誘っていただいて錦糸町のすみだトリフォニーホールに出かけて行きました。前回の時にアンコールで練習していた曲でした。私の大好きなシンフォニーだったので嬉しかったです。
昨日の雪から打って変わって晴天。雪の次の日はいつも見事に晴れます。
指揮:広上 淳一
曲目:ドヴォルザーク 交響曲第8番
スメタナ 歌劇 「売られた花嫁」 序曲
明日のサントリーホールの本番でこれらの曲にパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番が加わります。
曲全体のつかみ方が良くわかるゲネプロでした。明日に向けて曲を作り上げていきます。何度もやり直して、よくなっていくのが良くわかりました。ティンパニーにも細かい指示が飛んでいました。
1楽章の最初の音を聞いただけで、何か音楽に対する熱い思いが伝わってくるような演奏でした。最初から涙が出そう・・・ メンバーは若手が多かったようです。コンマスも若い方でした。フルートも目立つ曲でしたが、いつもの若い男の子でした。
私には生の音が必要で、自然と同じくらいなくてはならないものです。音楽の森と自然の森が生きていくのになくてはならないものと前にも書きましたが、実感します。 音が体の細胞の隅々まで行きわたるような気がして、生き返る思いです。音楽を全身で受け止めて、リラクゼーションを感じます。とても心地よい演奏でした。森の霧がどんどん晴れて行って青い空が見えて天高く昇って行くような気持ちでした。
スメタナの曲もまるでアンコールでも聞いているような軽快な響きでした。
最後の指揮者インタヴューではこの曲との思い出が語られて、コンクールで優勝してオランダのコンセルト・ヘボウで勉強の機会を得て、その時にドヴォルザークの8番で欧州デビューしたとのことです。ドヴォルザークは6番とか確か2番3番もいいから機会があってら聞いてみるといいというお話でした。
また昨年第9をコーラス十数名で何とか演奏会を開いた時の話をされて、開催できたことに意味があって、またいつもと違う第9だったと話されていました。当たり前のことが当たり前で無くなった時の演奏できることのありがたさを感じて格別の思いがあったと。
このコンサートの後、また素晴らしい出会いがあり、充実した一日でした。
Jan.29 2021 Kinshicho