文楽を見る機会がありました。
能の「翁」は、天下泰平・国土安穏・五穀豊穣・子孫繁栄を寿(ことほ)ぐものですが、それを取り入れて文楽に構成した
ものが「寿式三番叟」です。翁をお能でずっと見たいと思っていましたが、今回のプログラムに入っていたので、チケットを
譲っていただきました。「引き窓」も昨年、歌舞伎で観たのでわかりやすいかと思いました。
辻が花染の緞帳でした。
「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」配役 太夫・三味線
「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」配役 [人形役割]
翁は神を招き、天下泰平・国土安穏の祈念の舞を舞います。古典芸能は神仏への深い思いが込められています。
今回の舞はいま世界を襲っているコロナから早く安全な世界を取り戻す願いも込められています。
静かな翁の舞の後で、動的な躍動した三番叟の舞が悪を追い払うように力強く楽しげ演じられます。
お能の翁をますます見たくなってしまいました。
私は素人でよくわからないのですが、一部三味線がすべったようなところがあり、義太夫の声も枯れすぎていて
大丈夫かなと思ったところがありました。配役も次々変わるのですね。
「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」配役[人形役割]
歌舞伎でおなじみの演目ですが、歌舞伎よりわかりやすくてとてもよかったです。
不思議に人形からあふれる情感・・・ 使い手と一体になったこの人形芝居が好きです。
それぞれの思いが交錯するいい話です。
今後12月にある文楽の鑑賞教室に行ってみたいと思いますが、お能の方が行きたくなっています。
何かいい演目がないかしらと探しているところです。
リユースの着物なので袖が短くいつも苦労します。また長襦袢が少し見えて
しまいました。劇場の方にお願いして写真を撮ってもらいました。
今回国立劇場へは半蔵門から標識に従って裏の方から行ってみました。
午前から午後にかけて行われたので、お腹がすいて、近くの
発酵玄米を出してくれるお店に行ってみました。
これに飲み物はチャイを選んで付けてもらいました。
豚肉を塩麹に漬けてから焼いたもので胡麻がたくさんまぶしてありました。
「元気になるカフェ suns」という発酵食品を使ったカフェです。
日差しが暑かったですが、真夏のようではなく着物を着るにはちょうどいい気候でした。
紀尾井町のギャラリーで以前買ったお気に入りの夏大島?に最近加わった帯をどんなふうになるか
あわせてみました。帯どめは池田のクリスタルです。
最近和服を着たので、今回は着るのが早くなっていました。メイクも入れて1時間で済みました。
帯にてこずるとかなり時間がかかってしまいます。少しは気軽に着れるようになったかしら?
Sept. 16 2021 Hanzomon
追記)
国立劇場では年配の和服姿の人が多く、素敵な組み合わせで着ていらっしゃいました。
それを見るのも楽しいです。無地の着物が多かったのですが、さりげないおしゃれでした。