碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

新学期が始まった

2011年04月05日 | 大学

入学式こそ行われなかったが、新学期が始まった。

キャンパス内に新しく出来た広場(?)も新入生で埋っている。



学科ごとに新入生を迎える学科集会が開かれた。

ここで、ひとりひとりに学生証が手渡される。



また、新入生をサポートする、ヘルパーと呼ばれる先輩たちも紹介される。




後は6日に行われる「オリエンテーション」。

本当は「オリエンテーション・キャンプ」として、新入生全員が1泊する合宿が恒例の行事なのだが、今年は学内での開催となった。

本当は、1泊とはいえ寝食を共にする「オリキャン」は、新入生たちにとって大学への“入り口”としていい機会なんだけど。

ま、今年は仕方ないですね。




各学科のヘルパーに引率された「キャンパスツアー」の一行が、あちこちで交差する。

大学の脇にある真田堀沿いの桜も、間もなく満開となる。

日テレ「自己検証番組」が取り上げなかった「あの話題」

2011年04月05日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評「テレビとはナンだ!」。

今週は、日本テレビ「あなたと日テレ」と震災報道「面白い」失言問題について書きました。



自己検証番組で『面白い』失言を取り上げなかった日テレ

日曜朝5時45分から、日本テレビは「あなたと日テレ」を放送している。

いわゆる「自己批評・検証番組」だ。

司会の鷹西美佳アナによれば、その目的は「視聴者の皆様から寄せられたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てていこう」というもの。

いや、大変結構な心がけです。

3日の放送は、タイミング的にも『スッキリ!!』での震災報道における<大竹真レポーター「面白い」失言問題>を取り上げるだろうと思っていた。

それは事情説明やお詫びかもしれない。

もしくは「別に問題視されるような話じゃない」という反論でもいい。

本当に視聴者の「ご意見やご批判に耳を傾け」ているのであれば、その結果を知りたかったのだ。

しかし、登場したのは先週から始まった朝の「ZIP!」と昼の「ヒルナンデス!」の担当プロデューサー。

2人とも新番組の企画意図や抱負を語るばかりだった。

いわく「日本の朝にエールを。ハッピーな気分に」。

また「お昼に“楽しい”を届けたい」そうだ。

この企画意図説明という“儀式”は「送り手としての自覚と責任を感じ、番組の質的向上を目指す」ためだという。

だが実際には、短いとはいえ番組の紹介VTRも流され、全体はまんま番宣になっていた。

この時期に放送する自己批評・検証番組として、まさに批評・検証すべき内容だった。

(日刊ゲンダイ 2011.04.04)