「石原軍団の炊き出し」など、さまざまな芸能人の“被災地支援”が話題だ。
本格派の杉良太郎や石原軍団はともかく、人によっては、いろんな動機があることは承知の上で(笑)、実際に活動してくれるのは、とてもいいことだと思う。
でも、中には、「震災をネタに使うんじゃないよ」と言いたくなる“活動”もあって。
サンスポの「神田沙也加、6年ぶり歌手復帰」という記事にびっくり。
女優、神田沙也加(24)が6年ぶりに歌手復帰することが14日、分かった。
20日発売のデビュー10周年アルバム「LIBERTY」(ポニーキャニオン)で、自ら作詞も手掛けたオリジナル曲を発表。
3月11日の東日本大震災が発生した際は、母の歌手、松田聖子(49)と親子の絆を再確認したといい、大事な人々への思いも込めた記念盤に「この10年で作られた私の“成分”がつまった集大成。少しでも日本を元気づけたい」と誓った。
(サンスポ 2011.04.15)
うーん、困った(笑)。
今の日本は、あの神田沙也加が、6年ぶりで復帰してまで、「元気づけたい」と誓ってしまうほど、元気がないのか。
神田沙也加の歌で元気づけられるニッポン。
こりゃ、ほんとに危機なのかもしれない。
母・松田聖子の「復帰するなら、今よ」の声も聞こえてきそうだ。
久しぶりで、「どさくさまぎれ」という言葉を思い出しました。
えーと、今週、「読んで(書評を)書いた」のは、以下の通りです。
白石雅彦
『飯島敏宏~「ウルトラマン」から「金曜日の妻たちへ」』 双葉社
太田治子
『時こそ今は』 筑摩書房
野地秋嘉
『TOKYOオリンピック物語』 小学館
山本厚子
『パナマ運河 百年の攻防』 藤原書店
・・・・飯島敏宏さんが作ってきた番組を、私は視聴者として随分見てきた。
テレビ界に入ってからは、師匠のひとりである実相寺昭雄監督から、飯島さんのお名前を聞くことがよくあった。
お二人は、TBS→円谷プロという時代から、長いご縁があったのだ。
当時と現在で、テレビとテレビマンたちの何が変わり、何が変わらないのか。
この本を読みながら、そんなことを考えていました。
* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(4月21日号)に
掲載されています。