碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

キャンパス内での「オリエンテーション・キャンプ」

2011年04月09日 | 大学
(大学脇の土手の桜も満開)


いつもは、箱根や御殿場などの宿泊施設を使って、1泊の合宿形式で行われる、新入生のための「オリエンテーション・キャンプ」。

今年は、震災の影響で、四谷のキャンパス内で開催された。

通称「オリキャン」は、ヘルパーというサポート役の学生たちが自主的に企画・運営するものであり、教員もまた彼らの指示で動くだけだ。



プログラムは、履修申告の方法など実務的なことを伝えたり、オリジナル・ゲームがあったりと盛りだくさん。

中でも面白かったのが、グループに分かれて先生方を“取材”し、その成果を「ポスター」の形にしてプレゼンする、というものだ。













新入生にとっては“最初の共同作業”。

取材される側も面白かった。

アウトプットをポスターというビジュアルにしたことが勝因ですね(笑)。













『週刊新潮』でテレ朝「モーニングバード!」についてコメント

2011年04月09日 | メディアでのコメント・論評

発売中の『週刊新潮』最新号。

「TEMPO」欄、テレビジョンのページで、テレ朝「モーニングバード!」の初回について、コメントしています。



浮かれちゃいけない 
“朝鳥”に転身「羽鳥アナ」


「六本木ですねえ。何でしょう、この違和感」と、ちょっと緊張気味の羽鳥慎一アナウンサー(40)。

住み慣れた汐留の日本テレビから六本木のテレビ朝日に職場を替えて、初仕事は4日に始まったテレビ朝日「モーニングバード!」(月曜から金曜8時)。

司会を一緒に担当する赤江珠緒アナと、毛利公園からスタジオまで散策とシャレこんだ。

日テレ「ズームイン!!SUPER」の司会を8年間務めた、ライバル局の“朝の顔”を引く抜くにあたり、テレ朝は18年続いていた「スーパーモーニング」を終了させ、羽鳥の愛称の「バード」を番組名につけてまでの出迎えだったが、「庭から7分もかけてスタジオ入りをライブ中継。芸がないというか思慮がないというか」と、ベテラン放送記者。

「局アナの小松靖の“首を長くしてお待ちしておりました”には、見ているこちらの方が違和感を感じましたよ」

浮かれちゃいけません。

羽鳥が“街の声”を聞く収録映像では、「赤江さんがどうですか。私は、赤江さんを好感度ナンバーワンにしたいのです」と、はしゃいでみたり、声をかけた主婦と社交ダンスを踊るサービスぶり。

作家の麻生千晶氏は、「羽鳥さんは、品良く出しゃばらなかったのに、即時性のニュースは少なく、放射能の解説など収録の企画モノが多い印象でしたね」

碓井広義・上智大学教授(メディア論)も、「震災報道も、避難所生活の福島県双葉町の新1年生を取り上げていましたが、緊迫した原発の状況報告はなく、この時期にしては、平和ボケしている感じでした。

周囲の羽鳥アナを持ち上げるような雰囲気が、画面からも伝わるような構成。引き抜き成功で、浮かれていたんですかね」


視聴率は7・5%と、前番組の先月平均より1%アップ。ま、初物効果。

(週刊新潮 2011.04.14号)