昨日(25日)、テレビで田中好子さんの告別式の様子を見た。
驚いたのは、生前に録音されていたテープで、本人からのメッセージが流されたことだ。
しかも、その内容が素晴らしかった。
病床で語っているのだろう。
声は痛々しいほど弱い。
だが、メッセージに込められた強い思いは伝わってきた。
覚悟と意志。
そして、慈愛という言葉がふさわしいかもしれない。
ご紹介しておきます。
合掌。
こんにちは、
田中好子です。
きょうは3月29日、
東日本大震災から2週間経ちました。
被災された皆様のことを思うと
心が破裂するような、
破裂するように痛み、
ただただ、亡くなられた方々の
ご冥福をお祈りするばかりです。
私も一生懸命病気と闘ってきましたが、
もしかすると負けてしまうかもしれません。
でもその時は必ず天国で被災された方の
お役に立ちたいと思います。
それが私のつとめと思っています。
今日お集まりいただいたみなさまに
お礼を伝えたくて、
このテープを託します。
キャンディーズでデビューして以来、
本当に長い間お世話になりました。
幸せな、幸せな人生でした。
心の底から感謝しています。
特に蘭さん、美樹さん、ありがとう。
2人が大好きでした。
映画にもっと出たかった。
テレビでもっと演じたかった。
もっともっと女優を続けたかった。
お礼の言葉を
いつまでもいつまでも
みなさまに伝えたいのですが、
息苦しくなってきました。
いつの日か、
いもうと(義妹)・夏目雅子のように、
支えて下さった皆様に、社会に、
少しでも恩返しできるように
復活したいと思っています。
かずさん(注:ご主人の小達一雄さん)、
よろしくね。
その日までさようなら。