碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

スーちゃんと「ぴあ」

2011年04月23日 | 本・新聞・雑誌・活字

21日、元キャンディーズのスーこと、田中好子さんが亡くなった。

享年55と聞き、ああ、確かに同世代、同時代だったんだなあ、と思う。

夏目雅子の義姉というのも感慨がある。

2人が並んだところを、一度、見てみたかった。

30代での発病だったそうで、「よく頑張ったねえ」と言いたいです。

合掌。


同じ日、情報誌「ぴあ」の休刊(7月まで)が決まったことを知った。

創刊は1972年。

間違いなく、かつての愛読誌のひとつだ。

創刊から間もないころは、まだ映画館情報(映画情報ではない)が不足していて、読者に応援を求めていたっけ。

ページの端っこの「投稿欄」に、ハガキを書き送ったこともある。

まだまだ薄っぺらい雑誌だったけど、ネットのない時代の映画ファンにとって、どれほど有難かったことか。

スーちゃんと併記ってのもナンですが・・・

“70年代の青春”つながりで、こちらも、合掌です。


ジャック・ブラック、エンジン全開の『ガリバー旅行記』

2011年04月23日 | 映画・ビデオ・映像

『ガリバー旅行記』を観てきた。

「あのガリバーを、ジャック・ブラックが演じる」というだけで、観に行ってしまった(笑)。

今どきらしく、3D。

現代の話になっていて、ガリバー君は新聞社の郵便物配布係だ。

で、「スター・ウオーズ」マニア。

ひょんなことから旅行ライターの真似ごとをすることになり、単身、バミューダ・トライアングルの海へと向かう。

猛烈な嵐に巻き込まれたガリバーが目を覚ますと、そこは・・・ってわけだ。

小人の国・リリパットで、攻めてくる敵を撃退したことから、国民的ヒーローとなる。

それからは、もう、やりたい放題。

全編、「これは俺の映画だ!」というテンションのジャック・ブラックが可笑しい。

その笑いが全部日本人にマッチしてるかというと、そうでもないんだけど、でも、いいのだ。

だって、ジャック・ブラックだもん(笑)。

ひたすらその大暴走的怪演を楽しむ映画であります。