碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「ギャラクシー賞」審査会の開催

2011年04月17日 | テレビ・ラジオ・メディア
(家から駅へと向かう道で、見上げた桜)


放送批評懇談会事務局にて、「ギャラクシー賞」報道活動部門の審査会が開かれた。

ほぼ半日にわたる審査の過程で、11人の選奨委員が、それぞれに語る“テレビの現在”。

これが聞けるのは、何という贅沢な時間、有難い体験だろう。

委員長という立場も責任も、一瞬忘れてしまうほどだ。

また、今回は震災報道に関する、これまた熱心な話し合いがもたれた。

今も進行中の、被災地での困難な報道活動に携わっている皆さんに対する、敬意と応援の気持ちを新たにしました。

今日の審査結果については、いずれ公式発表が行われます。



追伸:
ブログのカウンターを見たら、今日で総アクセス数が、880000PVとなっているのを発見。

キリのいい数字、しかも末広がり風で、ちょっと嬉しい(笑)。

今週の「読んで書いた本」 2011.04.16

2011年04月16日 | 書評した本たち

「石原軍団の炊き出し」など、さまざまな芸能人の“被災地支援”が話題だ。

本格派の杉良太郎や石原軍団はともかく、人によっては、いろんな動機があることは承知の上で(笑)、実際に活動してくれるのは、とてもいいことだと思う。

でも、中には、「震災をネタに使うんじゃないよ」と言いたくなる“活動”もあって。

サンスポの「神田沙也加、6年ぶり歌手復帰」という記事にびっくり。


女優、神田沙也加(24)が6年ぶりに歌手復帰することが14日、分かった。

20日発売のデビュー10周年アルバム「LIBERTY」(ポニーキャニオン)で、自ら作詞も手掛けたオリジナル曲を発表。

3月11日の東日本大震災が発生した際は、母の歌手、松田聖子(49)と親子の絆を再確認したといい、大事な人々への思いも込めた記念盤に「この10年で作られた私の“成分”がつまった集大成。少しでも日本を元気づけたい」と誓った。
(サンスポ 2011.04.15)


うーん、困った(笑)。

今の日本は、あの神田沙也加が、6年ぶりで復帰してまで、「元気づけたい」と誓ってしまうほど、元気がないのか。

神田沙也加の歌で元気づけられるニッポン。

こりゃ、ほんとに危機なのかもしれない。

母・松田聖子の「復帰するなら、今よ」の声も聞こえてきそうだ。

久しぶりで、「どさくさまぎれ」という言葉を思い出しました。


えーと、今週、「読んで(書評を)書いた」のは、以下の通りです。

白石雅彦 
『飯島敏宏~「ウルトラマン」から「金曜日の妻たちへ」』 双葉社

太田治子 
『時こそ今は』 筑摩書房  

野地秋嘉 
『TOKYOオリンピック物語』 小学館  

山本厚子 
『パナマ運河 百年の攻防』 藤原書店 


・・・・飯島敏宏さんが作ってきた番組を、私は視聴者として随分見てきた。

テレビ界に入ってからは、師匠のひとりである実相寺昭雄監督から、飯島さんのお名前を聞くことがよくあった。

お二人は、TBS→円谷プロという時代から、長いご縁があったのだ。

当時と現在で、テレビとテレビマンたちの何が変わり、何が変わらないのか。

この本を読みながら、そんなことを考えていました。


* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(4月21日号)に
  掲載されています。

授業開始!

2011年04月15日 | 大学
(2011年度 碓井ゼミ)


新学期の授業開始。

ゼミもまた始まりだ。

新たなメンバーも加わり、2年生から4年生までのゼミ生が、
全員集合した。

ひとりひとり、春休み中のことも含め、近況報告をしてもらった。

来週からは、2・3年生のゼミと、卒論へと向かう4年生のゼミに
分かれての活動となる。

で、今日は、恒例の記念撮影(笑)。


*********************

本日(15日)朝、
7時30分ころから。

東海ラジオ『源石和輝 モルゲン!! 』
「モルゲンジャーナル」で、
震災報道について
話をさせていただきます。

今年の桜も・・・

2011年04月14日 | テレビ・ラジオ・メディア

大学のある四谷でも、桜の花びらが風に舞っている。

楽しませてくれた今年の桜も“終盤の美”だ。



一方、原発事故は、終盤とはほど遠い状態。

レベル7の発表に、「何を今さら」と思ってしまうのは私だけではないだろう。

何がどこまで大丈夫なのか、そうじゃないのか。

相変わらず、リアルの所在がはっきりしない。

敬愛する先達の言説も随時確認する。

内田樹さんの「首都圏から幼児や妊婦や老人や病人の疎開を」という提言。

池田信夫さんの「福島第一は<チェルノブイリ>ではない」という分析。

民放は、まだACは入るものの、ほぼ通常運転となり、元のモクアミというか(笑)、「3・11」以前と変わらないような中身のバラエティが並ぶ。

そして震災に関する報道はやや限定的になり、原発にかかりきりだ。

NHKは継続して被災地と被災者の情報を伝えている。

1ヶ月が過ぎて、これまでの震災報道について整理しておきたいと思っていたら、名古屋の東海ラジオから連絡があった。

15日(金)朝、生番組『源石和輝 モルゲン!! 』の「モルゲンジャーナル」(7時半ころ)で、この件について話をさせていただくことに。

東海地方の皆さん、よろしくお願いします。

歯医者さんとアナログプレーヤーのシアワセな関係

2011年04月13日 | 舞台・音楽・アート

信州で歯医者さんをしている弟が、発売中の『サンデー毎日』に登場している。

しかも、専門の歯科医療の話(かなり優秀な歯科医なのです)ではなく、趣味であるところの「アナログプレーヤー」のマニアとして、である。

巻末にある、カラーグラビア「ON and OFF」のコーナー。



以前から、古いオーディオ機器(動かないものが多い)を入手して、時間をかけて自分で修理し、その機器が作られていた時代のレコード(このコレクションもすごい)を聴く、というのが、弟の楽しみなのだ。

特に入れ込んでいるのは100年前のエジソン蓄音機だったりする。

私も帰省するたびに、“新作コレクション”を見せてもらい、音を聴かせてもらう。

たとえば、70年代の音楽を、70年代のオーディオ機器で聴く。

当時は当たり前のことだったわけだが、今や貴重な異次元体験(笑)。

いや、これが実にいいのだ。



少し前から、そのコレクションの一部を、「昭和のなつかしいメロディを、当時のオーディオ機器で鑑賞する」というコンセプトのブログで公開している。

浪漫紀行
http://keiai1515.blog51.fc2.com/


このブログが『サンデー毎日』の記者さんの目にとまり、今回のグラビア登場となったようだ。

弟は、誌面で「(動かないジャンクであっても)同じ品を3台入手すれば、完全作動品が一台できる」と言っている。



歯科医としての“腕”が趣味にも生かされた(笑)、シアワセなオーディオ・マニアなのだ。

というわけで、興味のある方は、ぜひ本誌と弟のブログをご覧ください。





(サンデー毎日 2011.04.24号)

いい感じの朝ドラ「おひさま」に1つだけ注文

2011年04月12日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評「テレビとはナンだ!」。

今回は、NHKの朝ドラ「おひさま」について書きました。

先週の初回から、ずっと見てきましたが、なかりいい感じですよね(笑)。

相変わらず余震が続く中、その報道の一方で見る連ドラとして、「おひさま」が受け入れられるのはなぜか。

その辺りを考えてみました。


昭和の困難な時代を描いた朝ドラ「おひさま」に1つだけ注文

NHK朝ドラ「おひさま」は運の強いドラマだ。

まず、主な舞台を昭和という過去に設定したこと。

3月11日に東日本を襲った大震災は現実が想像を超えていた。

ちゃちな筋書きのドラマなど吹き飛ぶインパクトだった。

こんな時、主人公が鉄板焼きの次は同じノリでそば屋になると言われても、視聴者は困っただろう。

しかし、“過去のお話”なら心安らかに見ていられる。

さらに、物語が昭和初期から始まる女性一代記というのもついている。

ヒロイン・陽子(子役の八木優希、好演)が信州にやって来たのは昭和7年。先週末の放送では13年まで進んでいた。

つまり、これから国全体が困難な時代に突入していくわけで、時節柄、登場人物への感情移入も容易だ。

加えて、主役に新人を持ってこなかったことも運がいい。

確かに朝ドラは新人女優の登竜門でもある。

だが、視聴者が下手くそな、いや初々しい演技のヒロインを応援できるのも平時ならでは。

見る側の気持ちに余裕がない非常時の今、「天花」の藤澤恵麻や「ウエルかめ」の倉科カナ並みの素人芝居だとかなりつらい。

その点、キャリア十分の井上真央なら大丈夫だ。

最後に一つだけ注文を。

ドラマの中では昭和7年の五・一五事件も13年の国家総動員法施行も、その前年の蘆溝橋事件さえ何ら説明がない。

こうした時代背景は重要で、ぜひ触れて欲しいと思う。

(日刊ゲンダイ 2011.04.11)

『ツーリスト』は、ヴェネチアの観光案内映画!?

2011年04月11日 | 映画・ビデオ・映像

選挙結果としては、東京都知事が石原慎太郎。

まあ、あの候補者のラインナップでは、石原さんが出馬したら、こうなるよね(笑)。

神奈川県知事には元キャスターの黒岩祐治さん。

こちらも他の候補者は少し地味でした。

黒岩さんと最初に仕事をしたのは80年代の半ば。まだフジテレビの編成部にいらした頃です。

その後、番組の作り手から出る人へとシフトし、やがてキャスターになっていきました。

さあ、今後は知事として、どんな仕事ぶりを見せてくれるのか。ひとりの神奈川県民としても注目したいと思います。


で、選挙とは関係なく、映画『ツーリスト』。

「イタリアへ傷心旅行にやって来たアメリカ人のフランクは、ナゾの美女エリーズと運命的な出会いを果たす。しかし、彼女と恋に落ちたフランクは、いつしか巨大な陰謀に巻き込まれていく」というお話。

何しろアンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップの初共演じゃ、見ないわけにもいかず。

それに、予告ではサスペンスをうたっていたし。

で、結果的には、「両スターのファンが見ればいいんじゃないの?」(笑)という感想です。

カメラはひたすらアンジェリーナ・ジョリーを魅力的に映そうとしている。

しかし、サスペンスのほうは、いつまでたってもいっこうに盛り上がらないのだ。

謎も、「これで謎と呼べるんかいな」という程度のもので。

ヴェネチアの観光案内としては実によい出来でしたが、久しぶりに、映画館で寝ちゃいそうになりました(笑)。

おやすみ、アンジー。


桜と、選挙と、みそかつサンド

2011年04月10日 | 日々雑感

お天気はあまりよくないけど、町のあちこちで、桜が一生懸命咲いている。

上の写真は、駅前通りの桜並木。

下は、子どもたちの母校である近所の小学校。



桜を眺めるついでに(笑)、投票。





ごひいきのコメダ珈琲店で、いつもの小倉トーストじゃなく、今まで食べたことのなかった「みそかつサンド」にトライ。



そういえばコメダさんの本拠地は名古屋だもんなあ、と思いつつ、さくさくガブリ。

確かに、みそかつでした(笑)。


今週の「読んで書いた本」 2011.04.10

2011年04月10日 | 書評した本たち

ずっと読みたいと思って、探していた野上弥生子『迷路』を、これまた欲しかったワイド版岩波文庫(でっかい!)で入手できた。

昭和10年代から敗戦前までという時代、青年たちはどう生きたか。

上下巻、とても一気には読めないし、もったいなので(笑)、味わいつつ、少しずつ読み進めたい。

嬉しいことに、同じワイド版で、こちらは中学生時代からの愛読書である、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』もやってきた。

昭和12(1937)年に出版された作品だが、我らが“コペル君”は、時代を超えて不滅だ(笑)。




さて、今週、「読んで(書評を)書いた」のは、以下のような本たちです。

菊池夏樹 
『菊池寛と大映』 白水社

小沢昭一 
『小沢昭一 僕のハーモニカ昭和史』 小学館

香山リカ 
『「気だてのいいひと」宣言!』 東京書館

久我なつみ 
『アメリカを変えた日本人』 朝日新聞出版

倉田満・鍛冶俊樹 
『総図解 第二次世界大戦』 新人物往来社



* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(4月14日号)に
  掲載されています。



キャンパス内での「オリエンテーション・キャンプ」

2011年04月09日 | 大学
(大学脇の土手の桜も満開)


いつもは、箱根や御殿場などの宿泊施設を使って、1泊の合宿形式で行われる、新入生のための「オリエンテーション・キャンプ」。

今年は、震災の影響で、四谷のキャンパス内で開催された。

通称「オリキャン」は、ヘルパーというサポート役の学生たちが自主的に企画・運営するものであり、教員もまた彼らの指示で動くだけだ。



プログラムは、履修申告の方法など実務的なことを伝えたり、オリジナル・ゲームがあったりと盛りだくさん。

中でも面白かったのが、グループに分かれて先生方を“取材”し、その成果を「ポスター」の形にしてプレゼンする、というものだ。













新入生にとっては“最初の共同作業”。

取材される側も面白かった。

アウトプットをポスターというビジュアルにしたことが勝因ですね(笑)。













『週刊新潮』でテレ朝「モーニングバード!」についてコメント

2011年04月09日 | メディアでのコメント・論評

発売中の『週刊新潮』最新号。

「TEMPO」欄、テレビジョンのページで、テレ朝「モーニングバード!」の初回について、コメントしています。



浮かれちゃいけない 
“朝鳥”に転身「羽鳥アナ」


「六本木ですねえ。何でしょう、この違和感」と、ちょっと緊張気味の羽鳥慎一アナウンサー(40)。

住み慣れた汐留の日本テレビから六本木のテレビ朝日に職場を替えて、初仕事は4日に始まったテレビ朝日「モーニングバード!」(月曜から金曜8時)。

司会を一緒に担当する赤江珠緒アナと、毛利公園からスタジオまで散策とシャレこんだ。

日テレ「ズームイン!!SUPER」の司会を8年間務めた、ライバル局の“朝の顔”を引く抜くにあたり、テレ朝は18年続いていた「スーパーモーニング」を終了させ、羽鳥の愛称の「バード」を番組名につけてまでの出迎えだったが、「庭から7分もかけてスタジオ入りをライブ中継。芸がないというか思慮がないというか」と、ベテラン放送記者。

「局アナの小松靖の“首を長くしてお待ちしておりました”には、見ているこちらの方が違和感を感じましたよ」

浮かれちゃいけません。

羽鳥が“街の声”を聞く収録映像では、「赤江さんがどうですか。私は、赤江さんを好感度ナンバーワンにしたいのです」と、はしゃいでみたり、声をかけた主婦と社交ダンスを踊るサービスぶり。

作家の麻生千晶氏は、「羽鳥さんは、品良く出しゃばらなかったのに、即時性のニュースは少なく、放射能の解説など収録の企画モノが多い印象でしたね」

碓井広義・上智大学教授(メディア論)も、「震災報道も、避難所生活の福島県双葉町の新1年生を取り上げていましたが、緊迫した原発の状況報告はなく、この時期にしては、平和ボケしている感じでした。

周囲の羽鳥アナを持ち上げるような雰囲気が、画面からも伝わるような構成。引き抜き成功で、浮かれていたんですかね」


視聴率は7・5%と、前番組の先月平均より1%アップ。ま、初物効果。

(週刊新潮 2011.04.14号)


テレ朝「モーニングバード」と羽鳥アナ

2011年04月08日 | メディアでのコメント・論評

『日刊ゲンダイ』から、テレ朝「モーニングバード」について、取材を受けた。

日テレからテレ朝へと移籍した羽鳥アナを擁した新番組だ。

まずは好スタートだったようだが、長い目で見ないと、勝敗は簡単に分からない。

羽鳥アナ自体は、なかなか“いい感じ”だが、中身がどれだけ「スーパーモーニング」から変わるのか、変われるのかがポイントだ。

単なる“首のすげ替え”でないといいな、と思う。

記事とコメントは以下の通りです。


「モーニングバード」初回放送から見せつけた
羽鳥慎一の“主婦殺し”パワー


視聴率急上昇でNHKも真っ青

「やっぱり羽鳥は“もってる”と局幹部は大喜びです」(テレビ朝日関係者)

“バード効果”は想像以上――。

3月末で日本テレビを退社し、今月4日からテレビ朝日の新番組「モーニングバード」(月~金曜、午前8時~)の司会に就任したフリーアナで“バード”が愛称の羽鳥慎一(40)。

その羽鳥が初回から視聴率7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)といきなり結果を出した。

朝8時台の情報番組は「あさイチ」(NHK)、「スッキリ!!」(日本テレビ)、「はなまるマーケット」(TBS)、「とくダネ!」(フジテレビ)がシノギを削る激戦区。

視聴率を1ポイント上げるのは至難の業といわれる時間帯で、前番組「スーパーモーニング」の最終回(1日放送)の4.3%から3ポイント以上もアップさせ、「とくダネ!」(7.3%)と「スッキリ!!」(6.6%)を上回り、「あさイチ」(8.0%)に次ぐ同時間帯2位に躍り出た。

「朝の視聴者はほとんどが主婦層。さわやかでクセがない羽鳥に主婦の支持が集まったのでしょう。

NHK『あさイチ』の視聴率が大きく落ち込んだ(前4週平均12.5%から8.0%にダウン)のがその証拠です。

司会ぶりですが、自己主張を抑えてコメンテーターの話を引き出すのがうまい。

裏番組『とくダネ!』の司会でアクの強さがウリの小倉智昭が悪代官とすれば、羽鳥は若殿様のようなイメージです」(上智大教授・碓井広義氏=メディア論)


もっとも、テレ朝にとっては明るいニュースだが、意外にもテレ朝社員やスタッフの目は冷ややかだという。

「初回だから“ご祝儀”じゃないかという声がほとんどですね。コメンテーターの人選もスタッフの意見よりも芸能プロの事情が優先していて反発がある」(テレ朝関係者)

新たなマダムキラーとしてバードは突っ走ることができるか。

(日刊ゲンダイ2011.04.06)

NHK朝ドラ『おひさま』と信州・安曇野

2011年04月07日 | 「東京新聞」に連載したコラム

「東京新聞」での連載コラムが始まった。

テレビ・芸能ページにある「言いたい放談」。

日替わりでさまざまな方々の文章が並ぶが、隔週の水曜日、私のものは、やはりテレビのことが中心となるはずだ。

6日の第1回目では、今週スタートしたNHKの朝ドラ「おひさま」を題材に書かせていただいた。

久しぶりで、少女期から老年期までの、女性の一代記になっている。

そして、その舞台が信州・安曇野だ・・・・



「おひさま」に寄せる期待


NHKの連続テレビ小説『おひさま』が始まった。舞台は信州の安曇野、そして松本市だ。

松本の高校を卒業するまで信州で過ごした私にとって、嬉しいような、面映ゆいような、ちょっと不思議な気分だ。

実はもともと、地名としての「安曇野」は存在しなかった。

松本から大町にかけての田園地帯は古来「安曇平(あずみだいら)」と呼ばれていたのだ。

安曇野という言葉が広まったのは、一九六五年に臼井吉見さんの大河小説『安曇野』が出版されてからである。

新宿中村屋を興した相馬愛蔵・黒光夫妻、彫刻家の荻原碌山など、この地を“ふるさと”とする五人の仲間たちを通して、明治から昭和に至る激動の時代が描かれていた。

六九年には相馬黒光をヒロインにした『パンとあこがれ』というドラマも制作されている。

TBSがまだ朝ドラを放送していた時代、ポーラテレビ小説の枠だ。脚本が山田太一、黒光役は新人の宇都宮雅代だった。

これから半年、『おひさま』は私たちにどんな“ふるさと”の姿を、主演の井上真央はどんな女性像を見せてくれるのか、とても楽しみだ。

しかし一方で、被災地の皆さんが今、目にしている風景を思うと胸が痛い。

島崎藤村のいう「血につながるふるさと 心につながるふるさと 言葉につながるふるさと」の、一日も早い復興を願っています。

(東京新聞 2011.04.06)


祝!ご出産 秀島史香さん

2011年04月06日 | テレビ・ラジオ・メディア

おおっと、秀島史香さんが、3日に「無事、ご出産」とのこと。

おめでとうございます!

女の子だそうです。

よかった、よかった。

我々リスナーは、腰を据えて(?)お待ちしていますので、マイクの前への復帰はあせらず、急がず、とにかく赤ちゃんを、うーんと、思いきり、なめるように(笑)、可愛がってあげてください。


以下、ご本人のブログから転載・・・・


<産まれましたのご報告>

おかげさまで、4月3日、無事に女の子を出産しました。

抱っこするたびにまだまだ驚くほど小さな体ですが、
こんな時だからこそ、命の大切さ、重みを感じています。

感謝の気持ちを忘れず、思いやりを持って、
やさしくたくましく育ってくれる事を願っています。

妊娠中は、みなさまからあたたかいメッセージを頂き
ありがとうございました。

新しい季節、新しい命、新しい始まり。

私自身もこれから一緒に成長させてもらえたら。

これからもどうぞよろしくお願いします。

(秀島史香のブログ 2011.04.05)



この「碓井広義ブログ」で書いた秀島史香さん関連記事

ピストン西沢の『オールナイトニッポンGOLD』
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/
e/a125927981035e053d4475385ec001ba

秀島史香さんのいない『グルーブライン』
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/
e/feabafcad36bd75a590c7ac028a29b7d

「ピストン&秀島コンビ」の解消
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/
e/ac767f3739fd640151a3f7f7227ebd08

祝!ご懐妊 秀島史香さん
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/
e/f7108f9a0fdce421259796dc6931b93f


<お知らせ>

「東京新聞」で、
コラムの連載が始まります。

隔週・水曜日の朝刊。

真ん中のテレビ・芸能ページにある
「言いたい放談」という
気楽に読んでいただけるコラムです。

私を含め何人かの執筆者が
日替わりで担当。

本日6日(水)が
私の第1回目となります。

ぜひ、ご一読ください。


新学期が始まった

2011年04月05日 | 大学

入学式こそ行われなかったが、新学期が始まった。

キャンパス内に新しく出来た広場(?)も新入生で埋っている。



学科ごとに新入生を迎える学科集会が開かれた。

ここで、ひとりひとりに学生証が手渡される。



また、新入生をサポートする、ヘルパーと呼ばれる先輩たちも紹介される。




後は6日に行われる「オリエンテーション」。

本当は「オリエンテーション・キャンプ」として、新入生全員が1泊する合宿が恒例の行事なのだが、今年は学内での開催となった。

本当は、1泊とはいえ寝食を共にする「オリキャン」は、新入生たちにとって大学への“入り口”としていい機会なんだけど。

ま、今年は仕方ないですね。




各学科のヘルパーに引率された「キャンパスツアー」の一行が、あちこちで交差する。

大学の脇にある真田堀沿いの桜も、間もなく満開となる。