河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

シェル・コレクター

2008-06-20 22:24:20 | 読書(小説)
アンソニー・ドーア、新潮クレストブックス。
アメリカ文学。
アメリカ人にもこんな人いるんだね。
っているわな。
人間は、自然にはかなわない。
そんな考え方が底を流れていて、
20代の作品なのになんだかじじむさい。
貝を集める人・ハンターの妻・たくさんのチャンス・
長いあいだ、これはグリセルダの物語だった・
七月四日・世話係・もつれた糸・ムコンド
いろんな国の、いろんな人々の人生の一コマ。(半生かも)
超自然やオカルトと紙一重の「自然礼賛」に近いようで、それほどでもない。
偶然、で片付けられる程度の自然で踏みとどまってる。
描くのは自然ではなく、それに翻弄される人間。
私たちは、みんな、なんとか生きている。
印象的だったのは、クジラの心臓を埋めるジョゼフと走るナイーマ。
コメント
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