河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

赤い風船・白い馬

2008-08-13 22:06:17 | 映画
1950年代の映画のリバイバル。
名古屋まで見に行った。
同じ監督の作品。赤い風船はカラー、白い馬はモノクロ。
ラストが同じような印象を受けた。どこへ行くねん~って。
ペットの風船は、たぶん子どものころにテレビで見たような気もする。
白い馬は、男の子もいいが、亀と遊ぶ妹がかわいい。
馬の走る姿や争う姿が結構長く描かれる。馬ってすごいなあと思った。
少年が、馬でウサギを追い回し、あぶって食べようとしている姿は、
現代っ子(特に日本人)が忘れちゃった何かをまだ持ってる。
風船は、ひたすらかわいい。風船に人格があるような気がしてくる。
当時は貴重な資材つかって、こんな映画作った人もいるんだねえ。
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充たされざる者

2008-08-13 22:00:28 | 読書(小説)
カズオ・イシグロ、中央公論社。
上下巻、延々と、訳の分からない話が繰り広げられる。
見知らぬ女性に会いに行ったら、妻であることを思い出したり、
車で数時間かけて出かけた先でドアを開けたら元のホテルだったり。
主人公は、ライダーという名の著名であるらしいピアニスト。
ヨーロッパのある町に呼ばれて、コンサートを開くことになったが、
予定外の出来事が次々起きて、否応なく巻き込まれ、
ちゃんとコンサート終わるんかいなと心配になる。
会う人会う人、現状に不満があってライダーに文句をたれる。
ライダーも不満だらけになる。で、「充たされざる者」と。
文体は格調高く、どうなるんだろうと読むんだけど・・・
実験作っていう感じ。「孤児だったころ」とかも語り口は同じだ。
それなりに、面白く読んだけど、これで終わりかい、とは思う。

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