大分の味、柚子胡椒・・・我が家はこれにはまっている。
先日の九州クルマ旅で大分産の柚子胡椒を買ってきたが、一番のお気に入りは本場モノではなくて、自家製の柚子胡椒だ。
自家製は塩分控えめなので使いやすい(まだ食べ慣れないせいかもしれない)。
柚子胡椒は、焼き魚、焼肉、納豆、刺身、うどん、ラーメン、冷奴、湯豆腐、厚揚げ、天ぷら、おでん・・・何にでも良く合い、我が家からワサビ・洋カラシ・コショウを駆逐しかけている。
ローカルな調味料なのだが、大分地区では調味料の重鎮と呼べそうな地位を占めていて、この味に慣れ親しんだ人にとっては「何に使っても美味しくなる」という魔法の調味料である。
醤油文化で育った人は、どんな料理でも「醤油を少しかけると美味しくなる」と言う。
ハワイから来て横綱になった曙は、入門当初は味噌・醤油文化に馴染めず、何にでもケチャップをかけて食べたらしい。
醤油もケチャップも、それぞれ異なる味文化の中心的存在で、それに慣れ親しんだ人にとっては、「何に使っても美味しくなる」調味料なのだろう。
柚子胡椒を食べ続けているうちに、これも大物調味料だと思えるようになった。
ボクよりも、もっとカミさんが気に入ったようで、それこそ「何にでも」入れたがるので、ほどほどにしないと味覚が偏るぞと注意をしている。
異文化的な味は、最初から旨いと感じることが少ない。
一定期間食べ続けないと分からない、というハードルがある。
それでも柚子胡椒はお奨めの調味料である。