染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

新作登場

2011年12月20日 | 店主の一日

この前、とあるお店に新規の営業に行ったら、「きはだやさんって、ネットみても全然、きもの載ってないねえ。」と笑われてしまいました。あはは。

いいんです。それはそれで。

「六花便り」が届いた方はご存知かと思いますが、新作登場です。前から草木染めをしてとって置いた糸や、新たに撚った糸を使った着尺です。柿渋がベースですが、春のよもぎや夏の葛なんかも使いました。穏やかで優しい色です。経糸のデザインを考えている時に、「何か、効いた色が欲しいなあ」と思い、いろいろ並べ替えていたら、水品さんが、「こんな糸もあるぜの」なんて言って、二藍で染めた真綿を持ってきてくれました。ぐっと色味に明るさが出ました。緯糸は手引きの真綿。節も程よい感じです。緯糸はみんな一反づつなので、同じ色の反物は出来ない感じです。

まだ、生機なのですが風合いも袷にも単衣にもよさそうな感じです。

年初からの催事に持ってでれると思います。

 

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急行きたぐにが廃止に。

2011年12月20日 | 店主の一日

世の中、どんどん効率がよくなっていきます。来年三月のダイヤ改正で、新潟と大阪を結ぶ夜行の「きたぐに」が廃止になる様です。

きもの関係で京都に出張が多かった十日町にとっては馴染み深い列車です。この前、阿倍野に行った中澤君も帰りには「きたぐに」を使っています。勿論、僕も時には乗る列車です。ひどく淋しい感じです。夜行列車ってそれなりに疲れるのですが、現地で朝からの時間を十分に使えるのと、あののんびり感がたまりません。寝台に横になりながら小窓から外を眺めるのは楽しいものです。直江津を出て、うつらうつらして外を見るとまだ、高岡だったりとかして。

僕が始めて乗った夜行列車もきたぐにでした、多分、12系だか14系だかの客車をEF58が引くみたな、今思うとかなりクラシカルの編成でした。当時は青森と大阪の間を走っていて、青森、大阪間を完全乗車すると丸一日乗っているみたなダイヤだったと思います。かつては新潟、大阪を結ぶ特急つるぎなんてもありました。

現在は東北線を引退した電車の581系で運行されています。でも、ブルートレイン流行の僕ら世代からすると少し物足りない感じです。

この改正に合わせて、特急「日本海」も姿を消します。こちらは昔は食堂車までついていたデラックス編成でしたね。

効率がよくなるのは必然ではありますし、僕自身もどれほど利用するわけではないので文句も言えませんが、かつて花形列車だったのが姿を消していくのはひどく残念な感じです。

 

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