染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

秋の夜長の寅さん

2013年10月05日 | 店主の一日
「秋の夜長」っていい言葉ですねえ。
気候もいいですし、そんな中で時間がありそうなだけでも気分がよくなってしまいます。
月が明るく、虫が鳴いて、湿度の低い風がすぅと足下をかすめる様に通り抜けます。
こういった日本人の感覚にあった情景を上手く表現するのはとても難しい事のように思いますが、
役者さんでそれを程よくデフォルメして演じる筆頭は渥美清扮する寅さんのように思います。

『おいタコ社長!聞いてんのか? 奈々子ちゃん(仮称)に座敷で膝枕をしてもらってるだろ?  すると、霞んだ雲の向こうに煌煌と光る月がある訳だよ。  雲が切れるとその光がすぅっと部屋を射して奈々子ちゃん(仮称)の頬を明るく照らすんだ。外ではチロチロチロと物悲しい虫の鳴き声がしている。「秋もそろそろ終わりだなあ」って俺が言うだろ?  そするとな! 「そうね、秋の終わりって淋しいわ」とか言ぅんだよ。 hihihi そこでまた月が雲に隠れるとな、枯れ草の匂いを含んだ風がすぅっと部屋の隅を抜けるんだ。 そうするとか細い声で「あら、少し風がでて来たわ。こんなところで膝枕なんてしてると風邪をひいてしまいそう。お燗もすっかり冷めてしまったわ」 おい!さくらも聞いてんのか? まったく、この家にはロマンもマロンもありゃしねぇや」 
まあこんな感じかと。顔つきとか声の出し方とかつい引き込まれてしまいます。


すいません。別にそんな事を言っていたわけでもなくて、まあ、そんな感じかと思って書いただけです。
ただのイメージです。
コメント (6)
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